2010 Fiscal Year Annual Research Report
スタチン製剤による筋障害予防のためのスクリーニング法と遺伝子解析
Project/Area Number |
21390179
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
清島 満 岐阜大学, 医学系研究科, 教授 (10171315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 寛充 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (20456502)
大澤 陽介 岐阜大学, 医学系研究科, 助教 (60447787)
斉藤 邦明 京都大学, 医学系研究科, 教授 (80262765)
森 一郎 岐阜大学, 医学系研究科, 助教 (40444327)
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Keywords | スタチン製剤 / 筋障害 / 細胞内カルシウム / リアノジン受容体 / 遺伝子解析 / FACS |
Research Abstract |
スタチン製剤による副作用である骨格筋障害のメカニズムの詳細は未だ不明である。本研究はリンパ球細胞内カルシウム動態の変化をFACSにて解析し、さらにCK上昇をきたす症例のgenotypeについて検討を行った。ヒト末梢血単核細胞に悪性高熱症の責任遺伝子であるRyR1が発現していることを確認し、これにスタチン製剤を添加して細胞内カルシウム濃度の増加について検討したところ、Pravastatin以外の4種類のスタチン製剤では細胞内Ca^<2+>増加が認められ、その中でRosuvastatinが最もその効果が大きかった。そこでRovastatinを服用して血中CKが増加しなかった群と増加した群についてRosuvastatinを添加して比較したところ、細胞内Ca^<2+>濃度は後者において著しく高値を示した(p<0.0001)。また服用していない健常者はCKの上昇しなかった群と細胞内Ca^<2+>濃度において有意差は認められなかった。さらにフィブラートの共添加の影響をみたが、変化は認められなかった。 次いで、悪性高熱症で報告されているRyR1遺伝子で比較的variant頻度の多いExon 34,47,79の3部位について、CK上昇症例を中心にPCRで増幅後direct sequenceにて検討した。その結果、1例においてExon 34の4996のTがCに置換し、Arg1666Cysとなっていた。もう1症例についてはExon 47の7581のTがCに置換していたがPro2527Proであり、アミノ酸には変化がなかった。今後、他のgenotypeについての検索が必要であると同時にさらなる症例の蓄積が必要である。最後に、マウスを用いてスタチンの影響を検討しているが、スタチン投与量および投与期間について基礎検討中である。
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Research Products
(11 results)