2010 Fiscal Year Annual Research Report
疾患バイオマーカーとしての酸化修飾トランスサイレチンの同定その測定法の確立
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21390184
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
吉川 敏一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科, 教授 (60128725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 裕二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科, 准教授 (00305575)
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Keywords | トランスサイレチン / 糖尿病 / 疾患バイオマーカー / メタボリックシンドローム / ELISA法 / プロテインチップ |
Research Abstract |
22年度は以下の3つの研究を実施した 研究計画1:Cys-TTRの分子機構に関する基礎的検討 メタボリックシンドローム動物モデルを含む複数の動物モデルを用いて、Cys-TTRの変動を経時的に定量し、その有用性を再評価する。さらに、すでにわれわれが有効性を確認している機能性食品因子(アスタキサンチン、食物繊維など)による介入試験を行い、Cys-TTRがメタボリックシンドロームに対する有効性を未病段階で評価できるバイオマーカーとなりうるかどうかについて評価した。Cys-TTRの定量はSELDI-Protein Chipと研究計画2で試作予定の抗体チップを用いた。 研究計画2:Cys-TTR測定法の確立 抗Cys-TTRモノクローナル抗体を用いたELISAシステムの構築は容易であるが、将来的にいくつものバイオマーカーや酸化ストレスマーカーを臨床応用していくことを考慮し、少量の抗体により複数マーカーを同時測定できる必要性を考え、抗体チップによる測定系を試作した。すでにこれまでの基礎研究において、いくつかの抗体チップを検討しているが、アゾポリマーチップ基盤を用い、抗マウス抗体をジョイント抗体として利用することに成功した。ジョイント抗体を利用して、酸化ストレスマーカーに特異的なモノクローナル抗体とともに疾患予防バイオマーカーに特異的なモノクローナル抗体のインプリンティングのための普遍的な技術の確立を行い、抗体チップ作製のための基盤的な技術確立を進めた。測定機器ハードとしては、アルカリフォスファターゼ標識ストレプトアビジンあるいは量子ドット標識ストレプトアビジンを抗体チップ上で化学発光を測定する機器をライトキャプチャー装置を利用して試作した。
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Research Products
(4 results)