2011 Fiscal Year Annual Research Report
飲・食・運動習慣と血管イベント・糖尿病との関連に関するコホート研究と血清疫学分析
Project/Area Number |
21390204
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Research Institution | 新潟県立大学 |
Principal Investigator |
田邊 直仁 新潟県立大学, 人間生活学部, 教授 (40270938)
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Keywords | コホート研究 / 危険因子 / 心血管疾患 / 虚血性心疾患 / 脳卒中 / 糖尿病 / 罹患 / 血清疫学 |
Research Abstract |
保存血清から平成21年度中に分析を完了していた高感度CRP,および既存追跡データを用いて心血管疾患発症との関連について,他のコホート(佐渡コホート)のデータと統合して行った。対象は十日町・中里コホートの男性2,340人、女性4,710人、佐渡コホートの男性3,166人、女性4,556人。 十日町・中里コホートでは平均5.0年に脳梗塞69人、脳出血37人、くも膜下出血16人、急性冠症候群22人、佐渡コホートでは平均5.8年の追跡中に各77人、29人、15人、30人の発症が分析対象に含まれる。 コホート毎のCRP4分位値によって対象者を4分し、血清CRP値と罹患リスクの関連を多変量コックス比例ハザードモデルで男女別に検討した。男性ではCRP高値群で脳梗塞(CRP最高群対最低群のハザード比[HR]3.27,95%信頼区間[CI] 1.50-7.12)と急性冠症候群(同HR3.56,95%CI 1.03-12.33)の発症リスクが有意に高かったが、出血性脳卒中(脳出血+くも膜下出血)では有意な関連を認めなかった。女性ではいずれの病型においても有意な関連を示さなかった。 平成20年末までの追跡延長調査では,科研全期間中のカルテ調査によって新規発症の急性心筋梗塞20例,心臓カテーテル検査で確認された狭心症16例(うち,冠動脈形成または冠動脈バイパス術施行6例),脳卒中124例(脳梗塞84例,脳出血30例,くも膜下出血10例),2型糖尿病53例を確認した。平成15年までの調査で確認されていた症例と併せ,全8,651人の追跡対象者から発症が確認されて初発イベントは急性心筋梗塞43例,心臓カテーテル検査で確認された狭心症29例(うち,冠動脈形成または冠動脈バイパス術施行11例),脳卒中252例(脳梗塞155例,脳出血67例,くも膜下出血27例),2型糖尿病111例となった。
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Research Products
(1 results)