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2011 Fiscal Year Annual Research Report

思春期の抑うつ状態に関する疫学研究

Research Project

Project/Area Number 21390208
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

兼板 佳孝  日本大学, 医学部, 准教授 (40366571)

Keywords抑うつ状態 / 中学生 / 高校生 / 睡眠
Research Abstract

本研究課題は思春期の抑うつ状態の有病率と罹患率を明らかにすると共に、その危険因子を同定することを目的としている。そのために、全国より無作為に抽出した中学校10校、高等学校14校の在籍生徒を対象に自記式質問調査票を用いたコホート疫学研究を実施している。中学生と高校生を対象に、ベースライン調査を平成22年度の1年生の時点で実施し、フォローアップ調査を平成24年度の3年生の時点で実施する。
平成23年度は、平成22年度に実施したベースライン調査の解析を行った。有効回答数は中学生1,094人(男性540人、女性554人)、高校生3,564人(男性2069人、女性1495人)であった。多重ロジスティック回帰分析の結果、抑うつ状態に正の関連性を示した要因は、女性、睡眠時間5時間未満、就寝時刻1時以降、夜間覚醒、早朝覚醒、悪夢、寝ぼけ、金縛り、睡眠の質が悪い、食欲不振、いじめられた経験、相談者や理解者がいないことであった。日中の過剰な眠気に正の関連性を示した要因は、女性、睡眠時間6時間未満、遅い就寝時刻、寝ぼけ、金縛り、睡眠の質が悪い、いじめた経験であった。
入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒のいずれかの症状を訴える者を不眠症と定義したとき、不眠症の有病率は男性で11.1%、女性で11.2%であった。不眠症に正に関連する要因は、遅い就寝時刻、悪夢、いじめられた経験、抑うつ状態であった。
平成24年度にはフォローアップ調査を実施する予定である。そのため、平成23年度には、フォローアップ調査で用いる自記式質問調査票を作成した。ベースライン調査とフォローアップ調査を比較して、中学生、高校生の抑うつ状態の罹患率と危険因子について検討する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度までに完了すべき、ベースライン調査の統計解析が終了している。また、調査票の作成、印刷など、来年度に実施するフォローアップ調査の準備も計画通りに進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度には、ベースライン調査に協力が得られた中学校、高等学校の在籍生徒を対象にフォローアップ調査を実施する予定である。その後は、ベースライン調査時とフォローアップ調査を合わせて解析することによって、思春期の抑うつ状態の罹患率と危険因子について検討する予定である。

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Published: 2013-06-26  

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