2012 Fiscal Year Annual Research Report
粥状硬化と細動脈硬化の進展に及ぼす生活習慣・危険因子の影響に関するコホート研究
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21390214
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Research Institution | 財団法人大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター |
Principal Investigator |
北村 明彦 財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防, その他部局等, その他 (80450922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅澤 光政 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (00567498)
大平 哲也 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50448031)
今野 弘規 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90450923)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 疫学 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
本研究は、都市部のドック受診者の追跡調査により、血管部位別の動脈硬化の進行の実態および種々のリスクファクターとの関連を追跡研究にて明らかにしようとするものである。最終的に、平成13~23年度にベースライン調査とフォローアップ調査を完了した受診人数は計497人(男276人、女221人)となった。平均追跡年数は4.9年である。平成24年度は、男女別に頸動脈硬化の進展に関わる因子を中心に検討した。 その結果、頸動脈IMT(内膜・中膜複合体厚)の増加群(0.1mm/年)はそうでない群に比べて、男性では、フォローアップ調査時の血清総コレステロール値、LDLコレステロール値、トリグリセライド値、空腹時血糖値、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値、最大血圧値の平均値が有意に高く、逆にHDLコレステロール値の平均値が有意に低値であった。女性では、頸動脈IMT増加群と非増加群の間で有意であった因子は最大血圧値の高値とHDLコレステロール値の低値であり、喫煙が境界域の有意差を示した。これらの因子の相互影響を多重ロジスティックモデルによる多変量解析にて調整したところ、男性ではHDLコレステロール低値とLDLコレステロール高値が頸動脈IMT増加の有意の危険因子となり、女性ではHDLコレステロール低値、最大血圧高値、および喫煙が頸動脈IMT増加の有意の危険因子となった。 以上の結果から、男性では、血中のHDL(いわゆる善玉)コレステロールとLDL(いわゆる悪玉)コレステロールの値を適正に保つこと、女性では、HDLコレステロールと最大血圧値を適正に保ち、かつ喫煙しないことが動脈硬化の進行防止に重要と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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