2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390223
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
勝谷 友宏 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授 (30311757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中神 啓徳 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 寄附講座教授 (20325369)
森下 竜一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (40291439)
樂木 宏実 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20252679)
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Keywords | 老化 / 肥満 / 脂質異常 / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
本研究では、「動脈硬化と脱ユビキチン化酵素の関連」の研究成果を基盤として、(1)ヒト臨床検体でのαシヌクレイン(SCNA)濃度測定の意義、(2)血管老化におけるSCNAの役割、(3)血管における老化関連因子を検討するとともに、「抗血管老化」を実践する治療標的の同定を目指していた研究を遂行した。 1. 生活習慣病におけるαシヌクレイン(SCNA)の役割解明 日本有数の疫学研究である端野・壮瞥町の血清サンプルを用いてSCNAの血中濃度測定を実施したところ、ヘモグロビン・ヘマトクリットと正の相関を示し、血圧・インスリン値と負の相関を示した。また加齢とともにSNCAの血中濃度が減少することをマウスおよびヒト臨床サンプルで確認した。 2. 新規動脈硬化(arteriosclerosis)関連因子の同定 閉塞性動脈硬化症(ASO)の候補遺伝子として同定したOSBPL10 (oxysterol binding protein 10)の機能解析として、遺伝子多型と臨床データの比較解析を行ったところ、OSBPL10の遺伝子多型と血中悪玉コレステロールとの間に有意な相関を認めた。 3. 老化関連因子の動脈硬化への影響の検証 老化関連因子としてKlotho・ラミンAに着目し、早老症原因遺伝子の機能解析を継続中である。
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