2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390244
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
前村 浩二 Nagasaki University, 医歯薬学総合研究科, 教授 (90282649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 聡司 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (10336159)
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Keywords | 循環器疾患 / 時間医学 / 血管内皮機能 / 時間薬理学 / メラトニン |
Research Abstract |
動物実験では高血圧、脳卒中自然発症ラットにACE阻害薬を投与した場合、投与量は同じでも投与時間が予後に大きく影響することが知られているが、臨床的に投薬時間の予後への影響を検討した報告はない。そこで本研究では、CKDをもつ高血圧患者を対象として、降圧薬の投与時間が24時間の降圧効果、腎機能、また副作用の発生に影響するかを検証する。また血中ホルモン濃度や血管機能、自律神経機能の概日リズムに与える影響について検証する。さらにメラトニンが概日リズムを変化させることにより、血圧日内変動、血管機能、自律神経機能の概日リズムに与える影響について検証する。本年度は、まず血管内皮機能が概日リズムの指標に成りうるかを検討した。血管内皮機能の検査法として反応性充血の際の指尖容積脈波の変化を指標としたEndo-PATによる検討を行った。Endo-PATによって計測された血管内皮機能は概日リズムを呈し、メラトニンの投与や、降圧薬の投与時間による影響を検証する指標となる。これにより来年度から実際に臨床研究を開始する準備が完了した。また基礎実験では培養血管内皮細胞にアンジオテンシンIIを投与すると、酸化ストレスによりNO合成酵素機能が低下してNOの産生が低下するが、メラトニンの前処置により酸化ストレスが抑制され、NO産生が回復することが示され、メラトニンに血管内皮改善作用があることが示された。このことは血管内皮機能の日内変動にメラトニンが関与していることを示唆するとともに、眠前のメラトニン投与による生活習慣病改善の可能性も示している。
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[Journal Article] SLCO4C1 transporter eliminates uremic toxins and attenuates hyperten sion and renal inflammation.2009
Author(s)
Toyohara T, Suzuki T, Morimoto R, Akiyama Y, Souma T, Shiwaku HO, Takeuchi Y, Mishima E, Abe M, Tanemoto M, Masuda S, Kawano H, Maemura K, Nakayama M, Sato H, Mikkaichi T, Yamaguchi H, Fukui S, Fukumoto Y, Shimokawa H, Inui K, Terasaki T, Goto J, Ito S, Hishinuma T, Rubera I, Tauc M, Fujii-Kuriyama Y, Yabuuchi H, Moriyama Y, Soga T, Abe T.
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Journal Title
J Am Soc Nephrol. 20
Pages: 2546-2555
Peer Reviewed
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