2011 Fiscal Year Annual Research Report
最適化された細胞外環境を用いた心筋細胞移植法の確立
Project/Area Number |
21390248
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
牧野 伸司 慶應義塾大学, 医学部, 特任准教授 (20306707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30265798)
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Keywords | めだか / 変異体 / 順遺伝学 / 心臓奇形 |
Research Abstract |
骨髄組織、脂肪組織、心臓組織などの組織幹細胞をはじめとしてES細胞、iPS細胞など心臓再生のため心筋に分化可能な細胞のソースは確保されるようになった。これらの細胞ソースを用いて細胞移植による心筋再生を実現する場合に必要なことは、適切な細胞の足場ともいえる細胞外マトリックス環境と、適切な濃度と種類の細胞増殖因子の供給である。ES細胞、iPS細胞を心筋へ誘導する際の重要なマトリックス蛋白としてversicanという細胞外マトリックス蛋白を同定した。versicanは胚葉体形成による心筋分化誘導の際に心筋細胞の誘導部位に共染色された。medaka胚を用いたin situ hybridizationでは、心室形成時のoutflow tractの部位に強く発現を認めた。versicanに変異を持つ心室形成変異体では、心室筋前駆細胞の塊がoutflowの部位に停滞していることが観察され、心筋前駆細胞がoutflowから移動してくることによって心室が形成されてくることを変異体と野生型の解析から明らかにした。メダカ生体内で細胞の系譜を生きたままモニターできるKaede蛋白のシステムを用いて、心室筋前駆細胞の移動が心室形成や心臓の流出路の形成に重要であることを発見した。またversican floxマウスに血管内皮特異的creマウスを交配させたところ、胎児期に一定の割合で胚が死亡することを確認した。心内膜、血管内皮細胞から分泌されるversicanが、心臓幹細胞の誘導に重要であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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