2012 Fiscal Year Annual Research Report
GVHD・GVLに関わる新たなドナーT細胞活性化のメカニズム
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21390295
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
豊嶋 崇徳 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40284096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 秀一郎 九州大学, 大学病院, 助教 (70622116)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | GVHD / GVL / T細胞 / 樹状細胞 / 形質細胞様樹状細胞 / Toll like receptor |
Research Abstract |
ドナーT細胞の活性化に関わるToll like receptor (TLR)を介するシグナルの関与についてマウスモデルを用いて検討した。T細胞におけるMyd88依存性シグナルが重要であり、その欠損によりT細胞の抗原特異的応答の低反応性が観察された。抗原提示細胞(APC)-freeの培養系を用い、野生型(WT)、Myd88/TRIF double knockout mouse (DKO) よりFACS SortしたCD4+ T細胞を抗CD3抗体と抗CD28抗体の存在下に、PamCSK (TLR2), PolyI:C (TLR3), LPS (TLR4)を加えて培養し、T細胞活性化の程度をみた。DKOのT細胞はこれらTLR ligandsの刺激に反応せず、T細胞におけるTLRの発現は機能的であることが確認された。またTLR2の細胞表面への発現はCD4+およびCD8+ T細胞において、同種骨髄移植後早期に発現亢進しており、in vivoにおいてもTLRシグナルに対する感受性が亢進している可能性が示唆された。一方、自己骨髄移植後にはこの発現亢進は見られず、アロ免疫応答に関連した発現上昇と考えられた。移植前処置によって内因性、外因性のいわゆるdanger signalsが放出され、アロ応答性T細胞の活性化が促進される。移植前処置を用いない移植の場合、DKO-T細胞の活性化の程度はWT-T細胞とほぼ同等であった。以上の結果から、移植前処置のもたらす強い炎症環境が、ドナーT細胞のTLRシグナルを介してT細胞活性化を増強していることが示唆された。これは、従来、認識されてこなかった、新たな抗原特異的T細胞活性化のメカニズムであると考えられた。これは造血幹細胞移植分野に留まらず、腫瘍免疫、感染免疫、臓器移植、自己免疫など幅広い分野に新たな展開をもたらしうる知見であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)