2009 Fiscal Year Annual Research Report
胎生期の栄養障害は腎障害と高血圧をプログラムするか‐動物実験から臨床まで‐
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21390307
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
西村 宏子 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特任教授 (90463976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池住 洋平 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70361897)
唐沢 環 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (30447601)
河内 裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60242400)
山口 賢一 新潟大学, 医歯学系, 講師 (50108023)
山本 格 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30092737)
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Keywords | Fetal programming / ポドサイトスリット膜 / 賢系球体障害 / 巣状糸球体硬化症 / ニホンウズラ / 低出生体重児 / 子宮内発育阻害 / 高血圧 |
Research Abstract |
私共は、日本ウズラの卵から卵白の一部を除去し、胎生期の栄養障害を起こすと艀化時の体重が低く、艀化率も低下することを観測した。本研究の目的は、トリモデルの特徴(胎児の栄養を母体と無関係にかえうる)を生かし、胎生末期や新生児期の栄養障害と水分不足に起因してプログラムされる腎糸球体障害、体液調整不備や血圧上昇の機序を究明することである。平成21年度は三つのプロトコルを施行し以下の結果を得た.1)正常腎発育の経過:胎生末期や新生児期において腎糸球体ポドサイトスリット膜や血管内皮細胞基底膜の形状及び細胞間接合因子蛋白発現に成熟が認められた、2)卵白(蛋白源)10%除去の影響:胎生期における栄養低下により胎児の成長障害、出生時低体重、腎の発育不全がおきた。3)臨床との関連:新潟大学医学部小児科腎部門の過去、現在の腎生検症例(171例)において低出生体重児と巣状糸球体硬化症や、微小変化型ネフローゼ症候群と相関が認められた。平成22年度はさらに此れ等を発展させ、以下の三つの目的を検討する.目的1:胎生後期および艀化後数日における栄養低下が、腎糸球体ポドサイトスリット膜や血管内皮細胞基底膜の形状及び細胞間接合因子の遺伝子発現や蛋白質表現に異常を起こすか。目的2:栄養低下群におけるネフロン数の減少が糸球体メサンギウムの増加を引き起こし糸球体硬化症に発展するか、目的3:新潟市小中学校の検尿で蛋白尿や血尿の所見のでた児童と出生児低体重と相関が認められるかを検討する。またこれらの基礎実験と小児期の腎疾患を関連付け臨床データを解析することにより"perinatal"プログラミングの成因解明に貢献する。
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Research Products
(6 results)