2011 Fiscal Year Annual Research Report
胎生期の栄養障害は腎障害と高血圧をプログラムするか‐動物実験から臨床まで‐
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21390307
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
西村 宏子 新潟医療福祉大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90463976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池住 洋平 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70361897)
唐沢 環 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, その他 (30447601)
河内 裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60242400)
山口 賢一 新潟大学, 医歯学系, 講師 (50108023)
山本 格 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30092737)
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Keywords | Fetal programming / 腎糸球体障害 / 糸球体硬化症 / 低出生体重児 / 胎生期低栄養 / メサンギウム細胞増殖 / 発育障害 / Apoptosis |
Research Abstract |
本プロジェクトは基礎実験と臨床所見や治療を結びつけるトランスレイショナルリサーチ である。 プロジェクトリーダーが作成したウズラ卵モデルを用いて胎生期の低栄養に起因する腎疾患の機序を臓器、細胞、分子レベルで解析し,新潟大学医歯学総合病院小児科腎部門との共同研究で巣状糸球体硬化症の相関と関係づける。 平成23年度および繰り越し期間では、三つのプロトコルを施行し以下の結果を得た。1)胎生期の栄養障害が胎生後期から孵化後2週間(ネフロン発生成熟が継続)において腎糸球体発育障害と機能的細胞死が促進し、成熟後のネフロン数の減少の原因となるか:タネル法によりDNA断片を測定し、光学および電子顕微鏡でネフロン発生過程を観察した結果、 胎生期の栄養低下群では胎生期15日と生後4日で細胞死が対照群より促進していた。栄養低下群では糸球体のサイズが小さく発育障害も起きていた。栄養障害に反応して血漿グルココルチコイドが増加した。2)発育障害を起こした糸球体は糸球体濾過過剰と糸球体内圧上昇(トリは成長期に血圧の急上昇が起きる)に伴うメサンギウムの細胞増殖、繊維化を喚起し、糸球体硬化症に発展するか: 生後5週令の栄養低下群では、糸球体数減少とサイズの拡大(代償性肥大)、メサンギウムの細胞増殖とPAS弱陽性物質の沈着や毛細管ループの融合がみられた。また、間質細胞に置換された退行糸球体も見られた。3)腎生検症例(207例)について検討し、糸球体巣状硬化症症例では低出生体重児の割合(33.3%)が平均出産体重児(9.7%)より高かった。 さらに学校腎臓検診の既往歴調査に出生時体重、在胎週数を加え検討した結果では、蛋白尿や血尿の認められた児童に出生児低体重の割合が対照群より多かった。これらの基礎実験と小児期の腎疾患を関連付けることにより胎生期の低栄養に起因する疾患のプログラミングの成因解明と予防に貢献する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)