2010 Fiscal Year Annual Research Report
細胞工学的手法によるCINCA症候群の病態の解明それに基づく治療法の開発
Project/Area Number |
21390310
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西小森 隆太 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70359800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平家 俊男 京都大学, 医学研究科, 教授 (90190173)
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Keywords | CINCA症候群 / NLRP3 / 体細胞モザイク / iPS細胞 |
Research Abstract |
1) NLRP3体細胞モザイシズムCINCA症候群の全世界調査(計画A) NLRP3体細胞モザイシズムCINCA症候群の全世界調査を終了した。海外主要4施設より26症例のNLRP3遺伝子変異陰性CINCA症候群DNAの供与をうけ、19症例にNLRP3体細胞モザイクを認めた。また正常コントロール19例はいずれもNLRP3体細胞モザイク無しであった。その臨床的な特徴としては、体細胞モザイク症例では、神経学的症状が軽減されている傾向を認めた。 2) 体細胞モザイク患者からのiPS細胞作成(計画B) NLRP3遺伝子体細胞モザイク患者2名より昨年度樹立したiPS細胞を用い、サイトカイン産生、LPSによる細胞死を検討したところ、変異陽性マクロファージはIL-1βの産生増加、LPSによる細胞死を認め、変異NLRP3の機能再現に成功した。 3) CINCA症候群iPS細胞から軟骨細胞への分化誘導(計画C) 計画Bで樹立したiPS細胞を用いて、軟骨細胞分化を検討している。現在、正常NLRP3・変異NLRP3由来、iPS細胞からの軟骨分化に成功、表現型を比べている。 4) NLRP3体細胞モザイクのより簡便な診断法の確立(計画F) pyrosequencingを用いた大量遺伝子解析法でエクソン3・4・6を解析し、既知のNLRP3体細胞モザイク患者の診断を試み、成功した。現在、全エクソンに拡張して検討中である。 5) 真のCIAS1変異陰性症例の分子機序の解明(計画G) NLRP3変異陰性・体細胞モザイク陰性CINCA症候群2症例よりiPS細胞を作成した。まず、計画Bで確認した変異NLRP3の機能再現が可能か検討する。
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Research Products
(5 results)