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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ヘモグロビン型人工赤血球を用いた妊娠高血圧症に伴う胎児低酸素へのナノマイクロ治療

Research Project

Project/Area Number 21390320
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

岡村 州博  東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (90124560)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 英伸  東北大学, 病院, 講師 (80422103)
千坂 泰  東北大学, 病院, 講師 (40323026)
Project Period (FY) 2009 – 2011
Keywords妊娠高血圧症候群 / 胎児低酸素症 / 人工赤血球
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、「人工酸素運搬体」というナノマイクロ人工臓器を利用したアプローチにより、「妊娠高血圧症」に伴う重篤な胎児慢性低酸素症を改善する新しい治療法を開発することである。「妊娠高血圧症候群」は妊娠20週以降、母体に高血圧が認められる症候群で、蛋白尿を伴うケースも認められる。本疾患は妊婦の4~8%に発症し、重症例では母体死亡、胎児発育遅滞、胎児・新生児死亡を引き起し、周産器医療において重篤かつ高率な疾患の1つである。
本研究では、第一のステップとして、①妊娠ラットにNO阻害剤を投与し胎盤血管を狭小化することにより「妊娠母体の持続高血圧動物モデル」を作成する。第二のステップとして、②この狭小化した胎盤血管においても十分な酸素供給を確保するため、通常の赤血球よりサイズの小さい「人工酸素運搬体」することにより単位血管当りの血液流量を増加させ、妊娠末期の胎児慢性低酸素症を改善する。また、③合わせて「人工酸素運搬体」の胎児組織に対する安全性を確認する。
既に(1)「妊娠母体の持続高血圧動物モデル」の作成は完成し、NO阻害剤にて妊娠ラットに高血圧が持続することをテレメトリー血圧測定装置にて確認している。また(2)「狭小化した血管」の評価については、有機溶媒メルコックスにて胎盤血管の型取りを行い、3次元計測装置OPTスキャナーにて血管径の測定を行った。
本年度は、「人工酸素運搬体」の投与を開始し、胎児の成長・発達に与える影響、低酸素状態の評価及び、胎児慢性低酸素症を改善するための「人工酸素運搬体」の最適投与量を決定すると同時に、「人工酸素運搬体」の胎児組織に対する安全性を、肺成熟・体重増加等にて確認した。

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Published: 2022-04-15  

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