2010 Fiscal Year Annual Research Report
次世代自己・バルーン拡張型薬剤溶出被覆ステントの開発と安全性試験
Project/Area Number |
21390337
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石橋 忠司 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40151401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80375196)
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Keywords | ラジオ波凝固 / ステント治療 / リザーバ治療 / IVR |
Research Abstract |
次世代自己・バルーン拡張型薬剤溶出被覆ステントの開発、改良のために、過去の研究を見直し、主にコンピュータシュミレーションにて動脈モデルにて血管壁に対するストレスの最適化するための検討を行った。 既存の開発したニチノール材料を用いたセンダイステントを改良することを目標とした。臨床では症例ごとに血管の径が異なり、血管の弾力性などが異なるために、数少ない規格ステントの使用では、ステントの断端に強いストレスが生じ、内膜肥厚の原因となることが問題視されていた。そこでテーラーメイド型の医療を目指した断端部の拡張力を弱め、個々の患者の血管蛇行、狭窄などの状態に最適化されたステントモデルをコンピュータの力学モデルを用いて解析した。(Yoshino D, et al.Design method of self-expanding stents suitable for the patient's condition.Proc Inst Mech Eng H.2010;224:1019-1038) さらに、国際動向をヨーロッパIVR学会などでの調査研究を同時に行い、我々の次世代ステントの有用性、開発の方向性、スケジュールなどについて確認した。 次年度内にこの最適されたモデルのステントを新しいレーザーカット法を導入し、より精度の高いコンピュータのモデルを試作することを計画し、動物実験で成犬の腸骨動脈に留置して安全性試験を試行する予定である。
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