2009 Fiscal Year Annual Research Report
異種移植の遅延型及び細胞性拒絶反応の制御と内存性レトロウイルスの制御
Project/Area Number |
21390361
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮川 周士 Osaka University, 医学系研究科, 准教授 (90273648)
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Keywords | 糖鎖抗原 / レクチン・アレ / ブタ血管内皮 / PAI-2 / Dol-P-Mannosidase / N型糖鎖 / PERV |
Research Abstract |
<糖鎖抗原の解析>レクチン*アレーを利用して、ブタの血管内皮(PEC)および繊維芽細胞の解析を行った。野生型ブタ-ヒト間の比較では、ブタはαGalと関連するEEL, GSI-B4だけでなく、末端GalNAc(Tn抗原を含む)を示すSBA, HPA, WFA, GSI-A4のシグナルに特徴的に高値を示した。一方ヒトは、内皮でα1,2フコースやα2,3シアル酸を認識するUEA-1及びMALが高値を示した。Gal-KOと野生型の比較では、Gal-KOは全部の細胞で、αGalだけでなく末端のGalNAcやGalβ1, 3GalNAcの減少を示した。また、内皮ではα2, 6シアル酸を示すSNA, SSA, TJA-Iが上昇し、繊維芽細胞ではThomsen-Friedenreich (T)抗原を示すPNA, MPAが高値を示した。 <保存実験>ブタのESTのdataを参考に、PAI-2をのクローニングを行ない、配列を決定した。また、PECに遺伝子導入し、cell lineを作製した。現在、抗アポトーシス効果を検討している。 <PERVの制御>同じく、ブタのDol-P-Mannosidase (DPM)のクローニングを行い, 全長の配列を決定し、次にsiRNAを設計し, PECに導入した。siRNAの導入により, PECでのブタDPMのmRNAの発現の減弱を認め, HEK293細胞へのPERV感染性を最大87%抑制し得た。次に, 構築したsiRNA入のplasmidの導入によりcell lineを作製した。Permanentのlineでも同じく、ブタDPMのmRNAの発現の減弱を認め, HEK293細胞へのPERV感染性を最大95%抑制することを確認した。N型糖鎖生合成経路の制御を利用したPERV感染制御の有効性が示唆された。
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[Presentation] Effects of a calcineurin inhibitor, FK506, and a CCR5/CXCR3 antagonist, TAK-779, in a rat small intestinal transplantation model2009
Author(s)
Takama Y, Miyagawa S, Xu H, Ueno T, Firdawes S, Yamamoto A, Ikeda K, Fukuzawa M.
Organizer
XIth International Small Bowel Transplant Symposium
Place of Presentation
Bologna, Italy
Year and Date
20090909-20090912
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