2011 Fiscal Year Annual Research Report
難治性悪性腫瘍根絶へ向けた免疫賦活RNAウイルス療法の体系化基盤研究
Project/Area Number |
21390364
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
米満 吉和 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (40315065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 久美 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (80553271)
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Keywords | 樹状細胞 / がん免疫 / 大量培養 / 腹水がん / 胸膜播種 / サイトカイン / センダイウイルス |
Research Abstract |
1.末梢血由来単核球細胞からの樹状細胞大量増幅技術: これまで、商業的に入手可能であるヒト臍帯血由来CD34陽性細胞から、従来法と比較して1,000-10,000倍のDC増幅システムの構築に成功し、英文原著論文として報告した(Harada Y, et al.Sci Rep 2011)。 上記を踏まえ、健常人ボランティアの末梢血から、同様の方法でDC増幅が可能であるか、またその機能は遜色ないか(表面マーカー、サイトカイン発現、抗原貪食能、アロMLRなど)について、詳細な検討を加えた。その結果、増幅効率は約200倍と低下するものの、DCとしての性質は従来法、あるいは臍帯血増幅DCと全く遜色が無いことが明らかとなった。さらに九州大学医系学部倫理委員会における承認のもと、進行悪性腫瘍患者の末梢血単核球より同様の検討を実施した。その結果、増幅効率、DCとしての機能共に、健常人と比較して遜色が無いこと、従って十分に実葉に耐えうることが明らかとなった。以上の成績を特許として申請した。 2.腹水がんモデルにおける治療レジメの最適化 CT26(マウス大腸がん)による腹水がんについて、初年度はSeV-sFLTI/DCが最大効果を発揮する細胞数、投与間隔等、臨床応用の際に最も重要となるパラメータについて、徹底的に最適化を行った。その結果、(1)体重比はヒト換算で10^9細胞以上、(2)毎週の投与、(3)末梢でのワクチンではなく腹腔内投与、が最も有効であることが明らかとなった。そのメカニズムについて検討を加え、myeloid-derived suppressor cells (MDSCs)の誘導を高度に抑制していることが明らかとし、英文原著論文として公表した(Sugiyama M, et al.Mol Cancer Ther 2011)。
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