2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21390382
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
夏越 祥次 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70237577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325803)
北薗 正樹 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30398276)
奥村 浩 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10398282)
喜島 祐子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60381175)
上之園 芳一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60398279)
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Keywords | リンパ節転移 / 微小転移 / サイトケラチン染色 / RT-PCR / 血管新生 / リンパ管新生 / センチネルリンパ節 / ケモカイン |
Research Abstract |
リンパ節転移に密接に関与するリンパ管新生因子の一つであるVascular Endothelial Growth Factor (VEGF)-C,VEGF-Dの発現とRT-PCRによるリンパ節微小転移との関係についてpN0早期胃癌を用いて検討した。微小転移例は23.8%に存在しており、原発巣のリンパ管侵襲と有意に相関していた。またVEGF-C・VEGF-Dの発現レベルは有意にこれらのリンパ節微小転移と相関していた。早期胃癌においてもリンパ節微小転移は高頻度に存在していることが示唆された。またVEGF-C・VEGF-D発現レベルの検索は、これらのリンパ節微小転移の予測に意義があると考えられた(J Surg Oncol : 2009)。次に腫瘍免疫学的な観点から、癌の浸潤や転移の過程において重要な役割を担っているとされるCCR7・CXCR4に注目し、これらの発現と胃癌における微小転移を含めたリンパ節転移状況との関係について検討した。CCR7・CXCR4発現は原発巣のリンパ管侵襲と相関し、CCR7・CXCR4高発現群は、微小転移を含めたリンパ節転移症例に高頻度に認められた。リンパ節転移の初期段階とされる微小転移との関係が認められた事より、腫瘍免疫に関連する因子の中にもリンパ節転移形成、特に微小転移の形成に重要な遺伝子が存在しており、微小転移を含めたリンパ節転移を把握する上で重要な因子の一つとなることが示唆された(Int J Oncol : 2009)
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