2009 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における化学療法感受性とチロシンキナーゼ遺伝子変異
Project/Area Number |
21390394
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤井 義敬 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (40156831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00336695)
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
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Keywords | EGFR / ERCC1 / βチュブリン / Kras / MCL1 / BCL2L1 |
Research Abstract |
肺癌における化学療法感受性については、ERCC1遺伝子のpolymorphismとプラチナ系薬剤の感受性、βチュブリン遺伝子のpolymorphismとタキサン系薬剤の感受性に着目して検討を行い、Journal of Surgical Research誌に掲載の予定である。 一方EGFRおよびKras遺伝子増幅と、肺癌そのものについての予後の検討をFISHおよびリアルタイムPCR法を用いた解析を行った。この結果、肺癌におけるEGFR遺伝子増幅が予後と相関しており、この結果は、第13回世界肺癌学会で発表し、Lung Cancer誌に掲載された。 癌における遺伝子増幅(コピー数)の異常の検索について、Matthew Meyersonらとの共同実験をすすめ、網羅的に解析する中でMCL1とBCL2L1遺伝子増幅が高頻度に認められることを見いだし、2010年の2月にNature誌に共同発表を行った。これら遺伝子については肺癌に関する報告がほとんどなされていないため、今後さらに検討を加えていく予定である。
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Research Products
(4 results)