2011 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における化学療法感受性とチロシンキナーゼ遺伝子変異
Project/Area Number |
21390394
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤井 義敬 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40156831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00336695)
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
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Keywords | EGFR / KIF5B / RET / 肺癌 / 遺伝子転座 / FGFR1 / コピー数 / FISH |
Research Abstract |
肺癌における新たな分子標的を探索する目的で、Dana Farber Cancer Instituteとの共同研究により次世代シーケンスを用いて、肺癌、非喫煙者のKIF5B/RET遺伝子転座を同定してNature Medicine誌に報告した。この遺伝子転座は主に腺癌患者において数%存在することがわかり、いくつかのバリアントを同定した。国内の他2グループからも同様の報告がなされている。この遺伝子転座を導入した細胞株では、RETをターゲットとするバンデタニブ、スニチニブ,ソラフェニブなどの分子標的薬に対し高感受性を持つことがわかった。この遺伝子転座は将来の標的因子として有望であるため、今回われわれは肺癌におけるKIF5B/RET遺伝子転座およびRET遺伝子発現について、リアルタイムPCR法および、FISHを用いた解析を行い、特許を出願中である。FISHについては独自のBACクローンを組み合わせて用い、改良を行っている。また蛍光ではなく通常の顕微鏡でも観察可能なシステムへ移行できるかどうか模索を行っている。 肺癌のEGFRやKIF5B/RET遺伝子変異は主に腺癌でみつかる遺伝子変異であるが、今回肺の扁平上皮癌で多く見つかる遺伝子増幅としてFGFR1遺伝子のコピー数を検索し、臨床病理学的因子との相関について、Mol Med Rep誌に報告した。しかしながら海外で報告されているDDR2遺伝子変異については同定できなかった。現在DDR2においてみつかったpolymorphismと遺伝子発現についての相関を検討している。
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Research Products
(5 results)