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2012 Fiscal Year Annual Research Report

豊かな環境における中枢神経新生を介した慢性疼痛に対する治療戦略

Research Project

Project/Area Number 21390431
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

山崎 光章  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (70158145)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 成田 年  星薬科大学, 薬学部, 教授 (40318613)
畠山 登  愛知医科大学, 医学部, 教授 (70251907)
Project Period (FY) 2009-04-01 – 2013-03-31
Keywords豊かな環境 / エピジェネティクス修飾 / 神経新生 / 海馬 / セルソーティング / マイクログリア
Research Abstract

これまで、豊かな環境飼育群(感覚・運動刺激が抱負な条件下にてマウスを4週間飼育する)では、海馬において神経新生が促進し、こうした神経新生の促進には、エピジェネティクス修飾を伴ったBDNF の転写亢進に伴った発現増加が起因することを明らかにしてきた。本年度は、新たに、豊かな環境飼育といった外因性の刺激のみならず、慢性疼痛のような末梢性侵害刺激による海馬領域の変化についても並行して解析を行った。
マウスの坐骨神経を結紮し、神経障害性疼痛モデルを作製し、作成同日から4 週間豊かな環境で飼育することにより、神経新生の変化について検討した。豊かな環境下での飼育群は、通常の飼育群に比較して、海馬歯状回顆粒細胞下層において nestin 免疫活性には差はなかったが、doublecortin 免疫染色活性、NeuroD 陽性細胞数およびBrdU 陽性細胞数は有意に増加した。また、BrdU 陽性細胞の多くが NeuroD と共局在を示した。さらに豊かな環境飼育により認められた doublecortinおよびNeuroD陽性細胞数の増加は、坐骨神経結紮を行うことにより有意に抑制された。
これらの一連の研究により、神経障害性疼痛に関して、発症機構だけではなく、慢性疼痛への治療方法と神経新生との関連を上位中枢内の機序から科学的に証明することが出来ると考えられる。このようなアプローチは、慢性疼痛に対して神経新生のメカニズムを考慮した治療戦略の手がかりとなり、今後の臨床医学への応用が充分に期待できると考えられる。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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