2010 Fiscal Year Annual Research Report

日内排尿リズム形成の分子生物学的メカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number	21390439
Research Institution	Kyoto University
Principal Investigator	兼松明弘京都大学, 医学研究科, 講師 (90437202)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	小川修京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611) 西山博之京都大学, 医学研究科, 准教授 (20324642) 吉村耕治京都大学, 医学研究科, 講師 (40397542) 大久保和俊京都大学, 医学研究科, 助教 (20511877) 井上貴博京都大学, 医学研究科, 助教 (80511881)
Keywords	日内排尿リズム / 時計遺伝子 / コネキシン43
Research Abstract	日内排尿リズム形成に尿路固有の末梢時計遺伝子が関与しているという仮説を検証するにあたり、今年度は (1) マウスの膀胱において、経時的にサンプルした膀胱をマイクロアレイにて報告されている方法に従って解析し、時計遺伝子とともに日内変動する遺伝子群を抽出した。我々が注目している膀胱平滑筋の主なギャップジャンクション構成蛋白であるコネキシン43(Cx43)が、日内変動する遺伝子の上位に位置することを明らかにした。またその転写制御機序については、ある転写因子と共同してある時計遺伝子がCx43の発現を制御していることをプロモーターレポーターアッセイとともに、共免疫沈降法、クロマチン免疫沈降法にて明らかにした。 (2) bFGFの排尿日内変動に対する影響は、まずbFGFで膀胱を直接刺激したラットの排尿測定を行うことによって解析した。その結果、一日の時間によってbFGFの効果にも差があることを発見し、その影響を裏付ける蛋白レベルの解析をおこない、The Journal of UrologyにAcceptされた。 (3) Cry1/2 double knock outマウスの日内排尿リズムについて、実際にその排尿に日内変動があるかどうかを測定し、コントロールの正常マウスと比較することで、Cx43の発現とともに、興味深い結果を得た。 (4) 日内変動に関わる尿中マーカーの解析を進めるため、現在検体を採取しており、順調にその数を増している。