2009 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌の病期、治療および予後への喫煙の影響に関する全国調査研究
Project/Area Number |
21390440
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
樋之津 史郎 Kyoto University, 医学研究科, 准教授 (80323567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤座 英之 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (70010486)
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Keywords | 膀胱がん / 喫煙 / リスクファクター / 臨床病期 / 予後 |
Research Abstract |
膀胱がんの発症リスクファクターとして喫煙はすでに知られている要因である。 しかしながら、喫煙が発症年齢に対してどのように影響し、その予後にも影響を及ぼすかどうかは知られていない。 本研究の目的は、受動喫煙も含めた喫煙状況に加え膀胱癌発症時の病期と、その後の治療、予後について詳細な調査を行ない喫煙と膀胱癌の治療成績及び予後との関係を明らかにすることである。 平成21年より筑波大学において予備調査を行なった。予備調査により、診断に関する情報(初発症状、診断時年齢、診断日、組織型、グレード、TNMステージ)、治療と予後に関する情報(治療前病期、治療内容、治療にともなう合併症、治療効果判定結果、再発の有無、再発を認めた場合の再発日、最終予後、死亡例の死亡日、死因、生存例の最終生存確認日)が診療録より問題なく取得できることを確認した 次に、喫煙に関する情報や既往歴、家族歴に関する情報を取得する方法を検討した。京都大学医学部付属病院において、外来診療初診時に問診票を使用して様々な情報を取得する予定であるが、電子カルテシステムが導入されているため手書きの情報を容易に電子カルテに取り込むシステムを導入する必要が明確になった。そこで、問診票の手書きデータを電子カルテに取り込むシステムを作成し、試験的に運用する段階まで到達した。このシステムを導入したのは、入力漏れや入力ミスによるデータの信頼性が低下することが本研究のデータ管理において本質的な問題であることが明らかになったからである。 この成果をふまえて、平成22年度より実際のデータ採取と全国の参加施設での実施可能性検討を行う予定である。
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