2010 Fiscal Year Annual Research Report
卵子バンクの安全性向上にむけたヒト白血病発症NOGマウスでの腫瘍細胞の挙動の検討
Project/Area Number |
21390447
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
寺田 幸弘 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10260431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張替 秀郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50302146)
高橋 藍子 東北大学, 病院, 技能補佐員 (30436125)
鍋島 寛志 東北大学, 病院, 助教 (90547415)
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Keywords | Oncofertility / 卵子 / 卵巣凍結 / 白血病 / 免疫抑制マウス |
Research Abstract |
○各血液悪性疾患のヒト白血病モデルNOGマウスの作成 ・本研究に供されるヒト白血病細胞、あるいは免疫抑制マウスは極めて稀少かつ貴重である。すなわち、本年度は研究の基盤となる、NOGマウス卵巣、卵子、またヒト白血病細胞の取り扱いに関しての基本的トレーニングを念入りにおこなった。NOGマウスは動物実験施設の無菌培養質(SP2)で管理される。ヒト白血病細胞幹細胞の移植前に、ヒト子宮筋腫組織の移植実験(本学倫理員会の承認の上患者同意所得すみ)を行い我々の移植系、動物管理にてマウスへのヒト組織、細胞の移植の状況が良好であることが確認できた。また、通常のマウスを過排卵誘発ホルモン処理(PMSG-hCG)して、卵子、卵丘細胞の採取マウス骨髄細胞の採取およびその処理などのトレーニングを継続しておこなった。さらに、幼弱マウスに細胞を静脈投与するシミュレーションを何度も行いその技術を確立した。 ・モデルマウスを作成する血液疾患としては、対象となる生殖年齢女性に発症する頻度を考慮して、急性骨髄性白血病の諸病型、急性リンパ性白血病の3病型と対象とした。これらの血液疾患患者骨髄生検時の余剰骨髄よりヒト白血病幹細胞(hCD34^+CD38^-細胞)をfluorescein activated cell sorting(EACS)にて分離、選別を試みた。分離された細胞は白血病幹細胞にはレトロウイルスを用いてGreen Fluorescein Protein(GFP)遺伝子の導入を試みた。この段階で組織培養上の問題よりその導入に何回かの実験の試行錯誤を要した。GFP導入後放射線照射を行った幼弱雌NOGマウスに白血病幹細胞を静脈内投与を行った。16週の生着期間ののち、モデルマウスへの白血病細胞の生着の確認を検証した。
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