2011 Fiscal Year Annual Research Report
卵子バンクの安全性向上にむけたヒト白血病発症NOGマウスでの腫瘍細胞の挙動の検討
Project/Area Number |
21390447
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
寺田 幸弘 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10260431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張替 秀郎 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50302146)
熊谷 仁 秋田大学, 医学部, 准教授 (60333936)
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Keywords | Oncofertility / 卵子 / 白血病 / 免疫抑制マウス |
Research Abstract |
●各血液悪性疾患のヒト白血病モデルNOGマウスの作成 昨年度に引き続き白血病細胞へのGFP導入とモデルマウスへの白血病細胞の移植生着の確認をした。GFP導入効率は極めて低値で患者ごとにも差が見られた。 導入を確認できた白血病細胞を幼弱NOGマウスに投与したが、その生着率も患者(細胞群)ごとに差異がみとめられた。 ●モデルマウス体内での白血病細胞の挙動の検討 組織学的な検証と他NOGマウスへの移植による生存性の検証によりモデルマウス卵巣へのヒト白血病細胞の混入を検討した。具体的には採取卵巣の step serial section を作成の上、移植前標識したGFPをターゲットとした蛍光励起下観察、免疫組織化学法、ISH法にて移植腫瘍細胞の存在を同定をこころみた。しかし、上述のように、患者ごとに定着率が大きく異なり現在までに卵巣にどの程度のリスク(確率)で白血病細胞が混入するかのデータはまだでていない。生存性の検証法としてモデルマウス卵巣を別のNOGマウスに移植、6週間の生着期間のちホストマウス骨髄を採取して疾患発症の有無を検討しているがこの 件に関しても、いまだ明らかな知見は得られていないので次年度以降実験を積み重ねてゆく予定である。 ●生殖補助技術シミュレーションによる白血病細胞混入の検討 現在、モデルマウスの卵子、卵丘塊を用いて体外受精のシミュレーション、ICSIのシミュレーションを施行している。受精卵は別のホストNOGマウスに移植される。16週ののちマウス骨髄での腫瘍細胞の有無を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
●各血液悪性疾患のヒト白血病モデルNOGマウスの作成→(2) 作製には時間を要したがおおむね順調に進行している。 ●モデルマウス体内での白血病細胞の挙動の検討→(3) モデルマウスの作成に時間を要したため進行は遅れている。 ●生殖補助技術シミュレーションによる白血病細胞混入の検討→(3)モデルマウスの作成に時間を要したため進行は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で大きな問題点はないがモデルの作成に想定以上の時間と労力を要するためその解析に関しては想定以上に時間をようすることが考えられる。本年度の進捗状況をみたうえで対応を考える。
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[Book] 卵子学2011
Author(s)
宇賀神智久、寺田幸弘
Total Pages
603-613
Publisher
京都大学出版会