2009 Fiscal Year Annual Research Report
microRNA(miRNA)のLH作用機序における関与の解明
Project/Area Number |
21390448
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
峯岸 敬 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 教授 (00209842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 理廣 群馬大学, 医学部, 准教授 (20282402)
五十嵐 茂雄 群馬大学, 医学部, 講師 (60343084)
岸 裕司 群馬大学, 医学部, 助教 (10375545)
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Keywords | miRNA / LH receptor / シグナル伝達 |
Research Abstract |
遺伝子の転写や翻訳の制御において、small RNAが重要な役割を果たしているという報告が、次々となされるようになってきた。ラット卵巣におけるLH受容体の発現調節、との関連性についてmiRNAに着目し、研究を行った。 幼弱雌ラットにPMSG 30IUを投与し、その48時間後にhCG 20IUを注射し、卵巣のRNA抽出を行い、Agilent社製のmiRNAマイクロアレイチップを用いて解析した。その結果、hCG刺激後に23種類のmiRNAの増加を認めた。さらにSanger研究所のデータベースを用いて、LH受容体に結合しえる配列を持ったmiRNAを検索したところ、miR-136*が候補となった。このmiRNA発現量の経時的変化をqPT-PCRにて調べると、hCG投与12時間後をピークにmiRNAの発現量の増加を認めた。これはhCGの作用によりLH受容体のdown ragulationが起こる時相と一致していた。 また、未熟な顆粒膜細胞の初代培養細胞にmiR-136*やmiR-136*inhibitorをトランスフェクションした後、FSHを添加しLH受容体を発現させた。その際のLH受容体の発現量の変化をqRT-PCRにて調べ、miR-136*をトランスフェクトした場合、LH受容体発現の減少が見られ、逆に、miR-136*inhibitorをトランスフェクトした場合、LH受容体発現量の増加がみられた。ルシフェラーゼ アッセイにより、LH受容体におけるmiR-136*の結合部位の同定を行い、LH受容体におけるmiR-136*の結合部位は、3'UTR内の2848~2866であることが分かった。これらの結果から、LH受容体の発現調節において、miRNAが関与していることが初めて示唆された。
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Research Products
(13 results)