2010 Fiscal Year Annual Research Report
microRNA(miRNA)のLH作用機序における関与の解明
Project/Area Number |
21390448
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
峯岸 敬 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00209842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 茂雄 群馬大学, 医学部, 講師 (60343084)
岸 裕司 群馬大学, 医学部, 講師 (10375545)
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Keywords | micro RNA / LH receptor / down regulation / 卵巣 |
Research Abstract |
microRNA(miRNA)は、19~23塩基からなる小さな一本鎖RNA(small RNA)であり、幅広い生物種に存在しており、RNAではあるがそれ自身はタンパク質をコードしていない。しかし、miRNAと相補性を示すmRNAの3末端非翻訳領域(3'-UTR)と結合することにより、mRNAの分解や翻訳の制御を行っていると考えられている。今回は、miRNAの特徴であるpost-transcriptional regulationに着目し、microRNA(miRNA)によるゴナドトロピンレセプターの発現調節について研究を行った。 3週齢のメスラットにDESを投与したのち、卵巣を摘出し未熟な顆粒膜細胞を採取し、初代培養を行った。この培養系ではLHレセプターは発現していないが、FSHを添加するとLHレセプターの発現が誘導される。ここにLHを添加するとLHレセプターのdown regulationが引き起こされる。この時相でのmiRNAの発現量について調べてみると、LHレセプターの発現の変化と鏡像的に発現が増加していることが分かり、LHレセプターの発現調節に何らかの影響を及ぼしていることが示唆された。これをもとに、miRNAの機能解析を同様に顆粒膜細胞の培養系で行うため、miRNAをトランスフェクションし強発現させると、LHレセプターの発現が減少し、miRNAのインヒビターをトランスフェクションしmiRNAの作用を減弱させると、LHレセプターの発現が増加することが確かめられた。これらの結果より、miRNAがLHレセプターのmRNA3' UTRに結合することにより、LHレセプターの発現調節に関与している可能性が示された。
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Research Products
(9 results)