2009 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトフード摂取により誘導される唾液腺萎縮のメカニズムの解明
Project/Area Number |
21390499
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
脇田 稔 Hokkaido University, 理事・副学長 (40018916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 恒之 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (80200822)
高橋 茂 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (70241338)
舩橋 誠 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80221555)
飯塚 正 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (80168062)
吉村 善隆 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30230816)
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Keywords | 耳下腺 / 萎縮 / ソフトフード |
Research Abstract |
本研究はソフトフード過剰摂取により惹起される唾液腺の萎縮がどのようなメカニズムによるものかを解明しようとするものである。本年度ではラットに液状飼料を3~21日間投与する動物実験と今後の検索に用いる試料作りを中心に行った。実験は比較的順調に進行し、各種試料の作製もほぼ終了したが、凍結ブロックと凍結試料については保管していたディープフリーザーの不慮の故障により、損傷を被ったため、この部分に関しては次年度に再度試料の作製が必要となった。今年度までに得られた実験結果は以下の通りである。液状飼料を与えられたラット(実験群)と通常の固形飼料で飼育されたラット(対照群)では体重における差異は認められなかった。三大唾液腺の各湿重量を測定してみると、顎下腺と舌下腺では両群に有意差はみられなかったが、耳下腺については実験群のほうが有意に縮小していた。パラフィン切片に対してHE、PAS,アルシアンブルー染色した標本を光顕的に検索してみると、顎下腺や舌下腺では実験群と対照群の間には差異はほとんどみられなかった。一方、実験群の耳下腺では、線条部や介在部などの導管系にはほとんど差異が認められなかったが、腺房細胞に関しては、その大きさが縮小していることが確認された。特に細胞質の縮小が顕著であり、細胞内に占める核の面積比が増大していた。このような所見は耳下腺の萎縮の一因として重要であり、意義ある結果と考えられる。また、腺房細胞の一部には核が凝集し、ヘマトキシリンに濃染する小顆粒状を呈している像も観察された。このような構造が何なのかについては次年度にさらに検索を進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)