2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノバブルと超音波を用いた血管腫の四次元画像診断システムおよび遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
21390500
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阪本 真弥 東北大学, 病院, 講師 (90157686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 士朗 東北大学, 病院, 講師 (80230069)
飯久保 正弘 東北大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (80302157)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ナノバブル / 超音波 / 血管腫 / 遺伝子治療 / 画像診断 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ナノバブルと超音波装置を用いた血管腫の病巣部を精確に識別できる診断システムを開発するとともに、ナノバブルと超音波を用いた分子導入システムを用いて異常血管の新生を抑制する新しい血管腫に対する分子標的療法を開発することである。これまで、血管腫のように血管密度が高い病巣の微小血管の描出には超音波造影剤が高濃度過ぎる場合や病巣部の近傍に太い血管や血流の豊富な臓器がある場合には造影剤のハレーションにより微小血管の構築が困難になること、病巣部の近傍に動脈がある場合、拍動により血管構築画像にアーチファクトが生じる問題点が明らかとなった。そこで、超音波造影剤の濃度調整や超音波画像解析装置の解析ソフト改善策を行い、かなりのレベルでこの問題点を克服でき、新たな超音波画像解析システムの開発が可能となった。一方、本研究では実験腫瘍の腫瘍血管を血管腫モデルとして用いてきたが、実際の血管腫と異なる点が多く認められ、研究遂行の障害となってきた。そこで本研究課題では、研究分担者の森らが樹立したリンパ節腫脹近交系マウスの腫大したリンパ節のリンパ管に造影剤を注入して、造影マイクロCT 画像を構築し検討したところ、リンパ節内のリンパ管および髄洞の構築画像は、ある種のリンパ管腫や血管腫に類似しており、新たな血管腫の動物モデルとして活用できる可能性が示唆された。平成24年度においては、このリンパ節内のリンパ管の構築画像の解析、リンパ管内の流体力学的特性の解析、およびナノバブルと超音波を用いたリンパ管内皮への分子導入法の検討をおこなった。リンパ節内のリンパ管や髄洞内にナノバブルとともに蛍光分子を注入し、超音波照射による遺伝子導入を試みたところリンパ管内皮やリンパ管周囲の細胞に蛍光分子を効率的に導入可能であることが示され、血管腫やリンパ管腫の新たな治療法開発の基盤となる研究成果をあげることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)