2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390510
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤峰 昭文 Kyushu University, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117053)
|
Keywords | ヒト歯根膜細胞 / 歯根膜幹細胞 / 足場材 / 表面抗原 |
Research Abstract |
(1) 歯根膜細胞系統への分化指標の検出 私達の研究室で樹立した、分化段階の異なる2種類のヒト歯根膜幹細胞株(1-11細胞株、1-17細胞株;1-17細胞株は極めて未分化な細胞)が発現する表面抗原についてcDNAマイクロアレイ法を用いて検討した結果、CD24,CD37,ならびにInterleukin-6 signal transducerが1-11細胞株に1-17細胞株に強く発現していることが明らかになった。そこでこの結果について、フローサイトメトリーならびに磁気細胞分離システムを用いて検討したが、両細胞株間で発現の割合に差異は認められず、またこれらの表面抗原に陽性の細胞群の抽出を行い、それらのセメント芽細胞/骨芽細胞分化について検討したが顕著な相違は確認されなかった。以上より、歯根膜細胞系統への分化の指標となるマーカーには他の候補が考えられる。 (2) 歯根膜再生に最適な足場材の開発 以前私達は、β-TCP上で1-11細胞株が歯根膜組織様分化を示すことを報告し、この結果をさらに推進するために、線維芽細胞増殖因子(bFGF)ならびにBone Morphogenetic Protein2(BMP2)にてβ-TCPをコートし、免疫不全マウスの背部皮下に移植実験を行ったが、これらの増殖因子の効果が生体内で発揮できなかった。そこで、足場材の新規開発が必要であると考え、現在、生体の骨の成分に極めて近似した、新規の人工材料の開発に取り組んでいる。これまでに、この材料が歯根膜細胞に対して、これまでの材料と比較して非常に高い細胞親和性を示しており、さらに歯根膜細胞の分化に対しても、促進効果があるという基礎データを得ることができている。
|
Research Products
(15 results)
-
-
-
-
-
-
[Presentation] What are the characteristics of PDL stem cells?2010
Author(s)
Hidefumi Maeda, Shinsuke Fujii, Atsushi Tomokiyo, Naohisa Wada, Satoshi Monnouchi, Kiyomi Hori, Katsuaki Koori, Naohide Yamamoto, Akifumi Akamine
Organizer
The 5th International Symposium on "Dental and Craniofacial Morphogenesis and Tissue Regeneration : A View from Stem Cell Researches"
Place of Presentation
Centennial Hall, Kyushu University School of Medicine, Fukuoka, Japan
Year and Date
2010-02-05
-
-
-
-
-
-
-
-
-