2009 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞を用いた歯周組織再生療法に関する総合的研究
Project/Area Number |
21390525
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
野口 和行 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90218298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 孝司 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (40253900)
迫田 賢二 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (70419654)
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Keywords | 歯学 / 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 発生・分化 |
Research Abstract |
本年度は、マウスiPS細胞を用いその骨分化誘導を行い、骨分化誘導したiPS細胞を免疫抑制ラットの歯周組織欠損部への移植の系を確立した。 まず、マウスiPS細胞の骨分化誘導についてであるが、通法に従いiPS細胞から胚様体を形成し骨分化誘導培地を用いて4週間の誘導を行った。骨分化誘導した培養細胞にてOsteocalcinの発現を、細胞免疫染色・免疫蛍光染色にて確認することができた。Alizarin Red染色により石灰化物の沈着を調べたところ、時間依存的にAlizarin Red染色陽性の割合が増加した。しかしながら、その割合は4週間後で3割程度であった。これは従来のES細胞の骨分化誘導の報告と同様である。さらに、Real Time PCR法により骨分化マーカーであるRunx2、Osterix、Osteocalcin、ALPの遺伝子発現を確認したところ、本実験系では対照群と比較して有意な差を認めることはなかった。また、未分化細胞のマーカーであるNanog陽性細胞の割合は時間依存的に減少することが確認されたが、分化誘導4週間後でも一部Nanog陽性細胞が残存していた。未分化細胞が残存した状態で細胞移植を行うと奇形種が形成される恐れがあるため、細胞表面の未分化マーカーであるSSEA-1抗体を用いて細胞分離を行い、SSEA-1(-)の細胞を移植に用いた。 移植細胞は温度感受性培養皿にて培養し、細胞シートを作製した。免疫抑制ラットの歯周組織欠損は、下顎骨の第1第2臼歯部の歯根を覆っている骨を頬側より削合し開窓した。移植後の観察期間は4週とした。移植4週後をマイクロCTにて観察したところ、移植部位に骨様の硬組織が確認された。現在、その組織標本について詳細な解析を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Effectable application of vascular endothelial growth factor to critical sized rat calvaria defects2010
Author(s)
Yonamine Y, Matsuyama T, Sonomura T, Takeuchi H, Furuichi Y, Uemura M, Izumi Y, Noguchi K.
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Journal Title
Oral surgery, oral medicine, oral pathology, oral radiology, and endodontics 109(2)
Pages: 225-231
Peer Reviewed
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[Journal Article] Involvement of the endocannabinoid system in periodontal healing2010
Author(s)
Kozono S, Matsuyama T, Biwasa KK, Kawahara K, Nakajima Y, Yoshimoto T, Yonamine Y, Kadomatsu H, Tancharoen S, Hashiguchi T, Noguchi K, Maruyama I.
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Journal Title
Biochemical and biophysical research communications 394(4)
Pages: 928-933
Peer Reviewed
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