2010 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性物質を用いた硬組織再生のトランスレーションリサーチ
Project/Area Number |
21390533
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
別所 和久 京都大学, 医学研究科, 教授 (90229138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 康則 京都大学, 医学研究科, 講師 (50378618)
園部 純也 京都大学, 医学研究科, 助教 (50464219)
藤村 和磨 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30252399)
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Keywords | 軟骨形成 / 骨形成 / C型ナトリウム利尿ペプチド / アドレノメデュリン |
Research Abstract |
1. 歯周病モデルにおける歯周病へのアドレノメデュリン局所投与 絹糸をラットの臼歯部歯頚部に結紮することにより、歯周炎を引き起こすことができることかち、ウイスターラットの上顎右側臼歯部歯頚部に絹糸を20日間結紮し、歯周病モデルの作成を行い、Control群(生理食塩水)、アドレノメデュリン投与群(100nmol/kg)に分け、歯周組織に局所投与を行った。28日目にマイクロCTおよび組織学的に観察し、セメントエナメル境から歯槽骨骨頂間での距離の計測をしたが、今回の実験では有意差を認めなかった。 2. アドレノメデュリンおよびCNPの軟骨分化促進の検討 われわれが樹立したヒト歯髄由来幹細胞を3次元培養下において、BMP-2を添加し軟骨分化誘導を試み、その際アドレノメデュリンをコントロール群(生理食塩水)、アドレノメデュリンを低濃度(10^<-8>M)、中濃度(10^<-7>M)、高濃度(10^<-6>M)の3群に分け投与し、投与後、7日、14日、21日に組織学的検討、II型コラーゲン、X型コラーゲン、Sox9の発現を行ったところ、各群に差は認めなかった。同様の方法を用い、CNPを低濃度(10^<-8>M)、中濃度(10^<-7>M)、高濃度(10^<-6>M)に分け添加を行ったところ、濃度依存性にII型コラーゲン、X型コラーゲンの遺伝子発現の上昇が認められた。組織学的検討を行ったところ、CNP添加群において基質産生の増大および軟骨の肥大化の促進が認められた。
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