2011 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌幹細胞の同定と性状の解析-エピジェネティクス制御の役割解析と治療への応用-
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21390541
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
篠原 正徳 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (90117127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平木 昭光 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 講師 (60404034)
中山 秀樹 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (70381001)
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Keywords | 癌幹細胞 / 口腔癌 / 扁平上皮癌 / エピジェネティクス / 薬剤耐性 |
Research Abstract |
平成21年度に、口腔扁平上皮癌細胞株(耐性株、転移株)の内、高浸潤細胞株と低浸潤細胞株、高転移細胞株と非転移細胞株、薬剤耐性株と非耐性株、臨床材料(癌患者の生検材料ならびに血漿中に存在する癌由来の遊離DNA)を用いて癌幹細胞の濃縮と同定を行った。 さらに、1.癌幹細胞の濃縮法、2.Sphere形成法、3.CD133による濃縮法、4.色素排出能を利用した濃縮法(side population法)、5.癌幹細胞表面抗原と遺伝子解析による癌幹細胞の同定を行った。 平成22年度には、1.癌幹細胞の性状の検索として、1)遺伝子を標的とした解析、2)エピジェネティク解析、2.DNAメチル化異常の診断的応用として、1)癌幹細胞の存在診断、2)癌幹細胞の性状診断について検討した。 平成23年度は治療法の検討として、治療した癌幹細胞の増減を、細胞株、ヌードマウスで検討し、癌幹細胞を標的とした治療法の開発を試みた。(1)幹細胞複製因子を標的とした治療法の検討、(2)癌幹細胞の薬剤耐性機構に注目した治療薬の検討、(3)癌幹細胞を分化させる治療薬の検討、(4)エピジェネティクス治療の検討(DNAメチル化異常の治療的応用):1)脱メチル化剤による治療について、2)配列特異的な脱メチル化剤の可能性について検討した。
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