2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390543
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
久保田 英朗 Kanagawa Dental College, 歯学部, 教授 (50170030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 靖正 神奈川歯科大学, 歯学部, 准教授 (50214408)
鈴木 健司 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80350536)
小澤 重幸 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (40434394)
前畑 洋次郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80410009)
伊藤 慎 神奈川歯科大学, 歯学部, 特別研究員 (00460139)
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Keywords | BRAK / CXCL14 / EGFR / SCC / Gefitinib / DAC / microarray / transcription |
Research Abstract |
我々はこれまでに、ケモカインBRAKが上皮増殖因子受容体(EGFR)刺激によって発現が低下すること、さらには発現ベクターを用いて発現を上昇させるとin vivo実験系で頭頸部扁平上皮癌の造腫瘍性を低下させることを見出した。一般的にBRAKは頭頸部扁平上皮癌において発現の低下及び消失が確認されている。そこで我々は頭頸部扁平上皮癌細胞株18株を用いて発現頻度について検討した。まず18株中BRAKの発現が確認される群、確認されない群に分類し、それぞれの群でゲフィチニブ(EGFR阻害剤)がBRAKの遺伝子発現を回復するか、またゲフィチニブによる腫瘍縮小効果にBRAKが関与するかを検討した。またBRAKの遺伝子発現が確認されない癌細胞株ではゲフィチニブ投与においても、BRAKの遺伝子発現は確認されなかった。このような癌細胞株に対して、脱メチル化剤5-アザデオキシシチジン(DAC)を添加し、BRAKの遺伝子発現が回復する結果を得た。このことからBRAKのプロモーター領域のメチル化検出がゲフィチニブ投与前の効果予測の新たなマーカーとなり、さらにゲフィチニブ単剤では効果を示さない癌において、DACとの併用療法が有効である可能性を示した。さらに既知のBRAKの遺伝子発現に変化を示す刺激を癌細胞株に与え、cDNAマイクロアレイ解析を行った結果より、BRAKの遺伝子発現に変化を及ぼす21個の候補転写因子群を抽出した。
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Research Products
(3 results)