2010 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨細胞のメカニカルストレス応答における細胞内情報伝達のリアルタイム解析
Project/Area Number |
21390545
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高橋 一郎 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (70241643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 照子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00127250)
五百井 秀樹 九州大学, 大学病院, 講師 (10274474)
寺尾 文恵 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (10510018)
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Keywords | 歯科矯正学 / メカニカルストレス / 軟骨細胞 / 細胞内情報伝達 / リアルタイム観察 |
Research Abstract |
軟骨細胞の機械的刺激応答に伴う細胞内情報伝達系分子の活性化と細胞骨格の分子レベルでの再構築の経時的プロセスを、enhanced green fluorescent protein (EGFP)等の蛍光タンパクと細胞内情報伝達分子あるいは細胞骨格分子とのfusion proteinを用い、蛍光タイムラプスシステム顕微鏡にてリアルタイムで観察する。これまでの申請者らの検討により、機械的伸展刺激により軟骨細胞の分化は阻害される一方、圧縮刺激により促進されることが示されてきた。本研究では、軟骨細胞の極性と機械的刺激に対する応答特性の違いに着目し、新たに開発するタイムラプス顕微鏡システム上で使用可能な機械的刺激負荷装置を用いて、軟骨細胞における機械的刺激応答の分子メカニズムを解明する。これにより、軟骨細胞分化を制御し、顎顔面骨格組織の成長制御を可能とするための基盤的理論を確立する。 GFP-ERK-1、およびGFP-ERK-2 fusionタンパクを遺伝子組み換えによって作製した。すでに保有しているEGFP遺伝子とMAPK遺伝子を遺伝子組み換えにより融合タンパク遺伝子として作製した。これらの融合遺伝子をほ乳類発現ベクターに組み込み、マウス由来軟骨細胞株であるATDC5に遺伝子導入し、permanent transfectantを作製し、タイムラプス観察に供した。加えて、まず、細胞のメカニカルストレス応答を確認するために、原子間力顕微鏡を用いて細胞に機械的刺激を負荷するシステムについても検討した。
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Research Products
(3 results)