2009 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカイン再生療法をオーダーメード医療として展開するための基礎研究
Project/Area Number |
21390557
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
栗原 英見 Hiroshima University, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40161765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴 秀樹 広島大学, 病院, 講師 (60260668)
日野 孝宗 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (20274102)
水野 智仁 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60325181)
武田 克浩 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10452591)
林田 浩一 広島大学, 病院, 助教 (10437585)
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Keywords | サイトカイン療法 / オーダーメード / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
本研究課題は、今後の臨床応用の拡大が予想されるサイトカイン歯周組織再生療法について、サイトカインに対する宿主応答性を基盤とした選択基準を確立するために、血小板由来増殖因子(PDGF-BB)、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF),脳由来神経栄養因子(BDNF)について再生メカニズムの違いと特徴を明確にした上で、宿主応答性の違いを明らかにすることとした。本年度、(1)歯周組織再生カスケードの検討に関しては、実験的歯周炎を惹起させたビーグル犬III級根分岐部歯周組織欠損モデルを用いてBDNF(50μg/ml)/高分子ヒアルロン酸複合体投与6週間後の組織観察を行った。神経細胞マーカーであるPGP 9.5の免疫染色では、欠損部象牙質付近の結合組織中や再生歯槽骨最上部の血管が豊富な結合組織中にPGP 9.5陽性細胞が観察された。(2)サイトカイン間の相互作用の解析に関しては、培養ヒト歯肉線維芽細胞にBDNFを作用させ、ヒアルロン酸合成酵素をターゲットにそのmRNA発現レベルをリアルタイムPCRで解析した。BDNFはヒアルロン酸合成酵素HAS-1、2、3のmRNA発現を促進した。(3)細胞の収集に関しては、細胞応答の解析及び最終年度の細胞応答と受容体遺伝子多型の相関解析のために、智歯抜歯時に患者から歯と歯周組織の提供を受け、細胞分離、培養、凍結保存を行なった。同一個体からの、歯周靭帯細胞、歯肉線維芽細胞、歯肉上皮細胞を分離・培養、凍結保存を4個体において行った。
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