2010 Fiscal Year Annual Research Report
80歳地域住民827名の10年間死亡追跡コホート調査
Project/Area Number |
21390560
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
高田 豊 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40163208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80244789)
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10285463)
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20301442)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (50316155)
吉田 明弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (20364151)
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Keywords | 高齢者 / 死亡率 / 口腔 / 歯 / 追跡調査 / 死因 / 地域住民 / 疫学 |
Research Abstract |
平成22年度で12年間の生死・死因の追跡調査を完了した。平成10年の健診を受診した80歳高齢者総数824名(男309名、女515名)中782名で生死が確定し(追跡率94.9%)、45名が不明であった。生死が確定できた782名中506名(男230名、女276名)が死亡し(死亡率64.7%)276名が生存していた。総死亡率は男76.9%、女57.1%であった。死亡した506名中の主な死因は1位が循環器疾患死128名(25.3%)、2位が呼吸器疾患死96名(19.0%)、3位が癌死87名(17.2%)、4位が老衰死51名(10.1%)であった。循環器疾患死のうち主な死因は心不全46名、脳梗塞31名、心筋梗塞18名、大動脈瘤9名などであった。呼吸器疾患死の大部分は肺炎81名であった。癌死の主なものは肺癌19名、胃癌17名、肝癌11名などであった。男女別でみると、男は死因1位が循環器疾患死55名(17.8%)、2位が呼吸器疾患死54名(17.5%)、3位が癌死43名(13.9%)、4位が老衰死15名(4.9%)で、女は死因1位循環器疾患死73名(14.2%)、2位癌死44名(8.5%)、3位呼吸器疾患死42名(8.2%)、4位老衰死36名(7.0%)であった。女性では比較的老衰死が多かった。死亡者と生存者別の80歳時現在歯数を比較すると、死亡者6.8本、生存者8.3本(P=0.026)と有意に生存者で80歳時の現在歯数が多かった。男女別で検討すると、男では死亡者の80歳時現在歯数8.8本、生存者10.4本(P=0.247)と有意の差がなかったが、女で死亡者現在歯数5.2本、生存者7.6本(P=0.001)と明らかに有意の差を認めた。次年度は口腔と死亡についてさらに検討を進めていく。
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Research Products
(5 results)