2009 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的疾患を対象とした看護実践能力向上プロジェクト
Project/Area Number |
21390568
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
沓脱 小枝子 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 助手 (50513785)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻野 久美子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60269157)
TURALE SUSAN 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30420516)
村上 京子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10294662)
飯野 英親 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (20284276)
|
Keywords | 遺伝的疾患 / 看護実践能力 / e-ラーニング / ネットワーク |
Research Abstract |
臨床現場における、遺伝的疾患(単一遺伝子病、染色体異常、多因子遺伝病など)の看護ケア能力向上を目的としたe-ラーニング教材開発に向けて、(1)e-ラーニング教材内容の検討、(2)遺伝的疾患を持つクライエントのニードの明確化を行った。 (1) e-ラーニング教材内容の検討 イギリスのPlymouth大学を訪問し、遺伝看護を専門に教授されるHeather Skirton先生と、e-ラーニング教材の内容について協議した。また、イギリスで実際に行われている遺伝看護教育の内容(講義のカリキュラム、webを利用した遠隔講義システム、カウンセリング技術の教授方法など)についての情報を得ることができた。イギリスで遺伝看護の教育に用いられる'Telling Stories'のwebサイトでは、遺伝的疾患を持つクライエントやご家族の語った話が掲載されている。実際の事例から、そのクライエントの疾患を理解し、看護職としてどのようにクライエントやご家族への支援を行うべきかを考えていくケーススタディという形でのe-フーニング教材は国内には未だ少ない。'Telling Stories'のに事例の日本語翻訳ならびに教材使用の許可を得られたため、その事例を基に教材開発を行う方針となった。事例は2名の協力者に日本語への翻訳を依頼した。 (2) 遺伝的疾患を持つクライエントのニードの明確化 遺伝的疾患を持つクライエントやご家族のニードを把握し、看護職者による必要な支援を明確にする目的で、遺伝的疾患を持つクライエントのご家族を対象にインタビュー調査を行った。患者家族会を通して協力を依頼し、プラダーウィリー症候群、低フォスファターゼ症、マルファン症候群、腎性尿崩症、9p部分トリソミーを持つクライエントのご家族からお話を伺う事ができた。また、ムコ多糖症II型の症例報告をまとめた。(査読あり。日本遺伝看護学会誌に掲載予定)
|
Research Products
(6 results)