2010 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的疾患を対象とした看護実践能力向上プロジェクト
Project/Area Number |
21390568
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
沓脱 小枝子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50513785)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻野 久美子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60269157)
TURALE Susan 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30420516)
村上 京子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10294662)
飯野 英親 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (20284276)
|
Keywords | 遺伝的疾患 / 看護実践能力 / e-ラーニング / ネットワーク |
Research Abstract |
遺伝的疾患の中でも、これまでに研究が行われていない稀少な疾患に対する看護についての研究を進めるために、調査を行った。昨年度に引き続き、15番染色体に異常を伴うプラダーウィリー症候群に焦点を当て、疾患をもつ子どもの母親を対象に面接調査を行い、その内容をKrippendorffの内容分析の手法を用いて分析した。その結果、母親が疾患に関する情報のみならず、疾患をもつ児の育児に関する具体的な情報を求めていることが明らかになった。また、発達段階により症状が変化する本疾患では、発達段階に合わせた支援を行い、母親が疾患をもつわが子との生活に適応できるように支援していく必要性が示唆された。 臨床での看護実践能力向上のための学習教材として、遺伝看護学習用e-ラーニングの開発を進めている。H21年度に引き続き英国の「Telling Stories」に掲載されている事例を許可を得て和訳した。一方でwebページの開設を行い、和訳した15事例(自閉症、爪・膝蓋骨症候群、家族性腺腫性ポリポーシス、鎌状赤血球症、Fragile X、QT延長症、アルカプトン尿症、クラインフェルター症候群、ターナー症候群、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ハンチントン病、プラダーウィリー症候群、血友病、軟骨無形成症、嚢胞性線維腫症)を掲載した。webページ:http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~shouni/ 遺伝的疾患への看護ケアに関する国際的な視点を取り入れる目的で、オーストラリアのメルボルンでの視察を行った。メルボルンのPETER MacCALLUM CANCER CENTREでの臨床看護師への遺伝カウンセリング教育についての話をうかがい、今後臨床看護師に対して、遺伝看護教育を行う上での示唆を得る事ができた。 さらにH23年度に行う国際シンポジウムに招聘する講師として、Deakin大学のMegan-Jane Johnstone先生を紹介いただき、シンポジウムでの講演について承諾を得ることができた。
|
Research Products
(8 results)