2012 Fiscal Year Annual Research Report
看護学の知識体系を構築するための質的研究方法を用いた学位論文指導プログラムの作成
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21390573
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
萱間 真美 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60233988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 貴子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20254485)
木下 康仁 立教大学, 社会学部, 教授 (30257159)
太田 喜久子 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (60119378)
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
山本 則子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90280924)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 質的研究法 / 看護学 / 博士課程 / 論文審査 / 大学院教育カリキュラム |
Research Abstract |
1)引き続きインタビュー調査によってデータを収集するとともに、2)研究成果を統合するための論文執筆および3)学会発表、4)得られた知見を共有するためのセミナーを実施した。1)については、オーストラリアにおける質的研究方法の看護学分野での教育、論文指導の実際を知るために、タスマニア大学およびメルボルン大学におけるインタビュー調査を実施した。2)については、日本国内で質的研究方法を用いた博士論文を指導している教員へのインタビュー調査をMentoringの視点からまとめた英論文をJournal of Nursing Education誌に投稿し、掲載された。3)については、国内の2大学研究科博士課程の教員と院生へのインタビュー調査のまとめを看護科学学会において発表した。4)に関しては、米国よりDr.Chris Tannerを招聘し、2013年1月26日に聖路加看護大学において約200名の大学院指導教員、院生を対象としたワークショップを行い、これまでの研究成果を共有し、今後の研究の方向性についてディスカッションの機会をもった。このワークショップの内容は、看護研究誌46(4)増刊号において特集としてすべて掲載される予定であり、セミナー参加者以外の全国大学院指導教員、大学院生と共有が可能となる予定である。 本研究では、質的研究方法を用いた博士論文の指導方法に関して、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの実態を調査した。我が国におけるリアルタイムの指導内容調査、エキスパート調査と海外の実態を統合した結果、個別の研究指導から、科学者のネットワーキングに至る、研究者相互のコミュニケーションを含めた教育の重要性を再認識することとなった。大学院教育の方向性に関する新たな視点を得たことにより、看護学における質的研究方法を用いた論文作成指導の方向性を示唆できたことが最大の成果であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)