2012 Fiscal Year Annual Research Report
トータルペイントしてのがん疼痛を緩和するセルフケア支援看護モデルの開発と検証
Project/Area Number |
21390582
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒尾 晴惠 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50326302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 珠実 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (50382263)
田墨 惠子 大阪大学, 医学部附属病院, 看護師長 (80572312)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がん疼痛 / トータルペイン / セルフケア / 緩和ケア |
Research Abstract |
本研究の目的は「トータルペインを緩和するセルフケア支援看護モデル」を開発し検証することであった。最終年度である本年は、これまでの研究から導き出された結果と先行研究をもとにトータルペインをマネジメントする際のセルフケアを阻害する要因とバリアを緩和するセルフケア看護支援の具体的な技術と提供のタイミングの見極め方を含んだ看護介入を作成し、専門家パネルにて妥当性を検討した。 研究方法: 1.第1段階の調査から得た知見をもとに、アセスメント項目を明確にした。 2.バリアとなっている事柄、例として痛みの悪化は病気の進行を意味するなどがんの持つ隠喩に看護者が理解を示しMotivational Interviewing Framework(Miller & Rollick,2002)の枠組みを参考にしながらコーチングや積極的傾聴のスキルを用いて介入する具体的な看護介入の内容とそれらを提供するタイミングを見極める介入の明確化をはかった。 3.看護介入の内容の妥当性について、がん看護専門看護師招集して検討会(エキスパートパネル)を開催した。 結果と考察:「トータルペインを緩和するセルフケア支援看護モデル」は、看護師と患者間において関係性を構築しながら展開する看護モデルとなった。患者のがん疼痛マネジメントのバリアとなる以下の項目について “病気へのとらわれ”、“薬にまつわる恐れ”、“痛みが引き起こす否定的感情”、“自分にとって悪い情報はいらない”、“生きてきた過程”、“過去の体験”、“病気悪化への恐れ”、“家族に主導権がある”、“医師に見捨てられたくない”、“任せる”、“我慢する”、“依頼することへの遠慮”、が、看護師と対話を持つことにより明確になり、患者のセルフケア能力がより発揮できると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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