2011 Fiscal Year Annual Research Report
在宅移行するがん患者のエンパワメントを支える看護ケア指針の開発
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21390583
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| Research Institution | 高知県立大学 |
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Principal Investigator |
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部・看護学科, 教授 (80199322)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 利子 高知県立大学, 看護学部・看護学科, 教授 (80174415)
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部・看護学科, 准教授 (10244774)
府川 晃子 高知県立大学, 看護学部・看護学科, 助教 (30508578)
石井 歩 高知県立大学, 看護学部・看護学科, 助教 (80611938)
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| Keywords | がん看護 / 在宅移行支援 / エンパワーメント / 看護ケア指針 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、がん診療連携拠点病院をはじめとする急性期医療に携わるジェネラリストの看護師が日常的に活用できる、"在宅移行するがん患者のエンパワーメントを支える看護ケア指針"をがん看護専門看護師とともに開発し、がん診療連携拠点病院においてその有用性を検証することである。これに基づき、平成23年度は、以下の内容に取り組んだ。
1.平成21～22年度に作成した"在宅移行する終末期がん患者のエンパワーメントを支える看護ケア指針"を、所属大学の研究倫理審査委員会、全国6カ所のがん診療連携拠点病院の倫理審査委員会の承認を得て、在宅移行支援の必要な患者がいる病棟(看護師)を対象に、看護ケア指針を3～6ヶ月間、活用して頂き、適切性、有用性を検証した。協力病棟は、16病棟であり、一次アセスメント用紙は295名の患者に活用され、そのうち在宅移行支援が必要であった45名に看護ケア指針が活用され、実践記録と実施後の評価(アンケート結果)を得た。
2.データ収集終了後、協力施設ごとに看護ケア指針を活用した看護師を対象にグループインタビューを行い、実施記録とアンケート結果、インタビュー内容から有用性、適切性を検証した。また、改善点を検討し、看護ケア指針を完成させた。さらに、看護ケア指針を活用することでの教育効果・二次的効果、効果的に活用するための課題を抽出することができた。
3.開発した"在宅移行する終末期がん患者のエンパワーメントを支える看護ケア指針"を冊子化し、全国すべてのがん診療連携携拠点病院に配布し、在宅移行支援の推進に取り組んだ。この指針は、急性期病院で困難感を持ちながら在宅移行支援にかかわっている看護職者に、1つの解決策を提示したと評価でき、配布先のがん診療連携拠点病院からのコメントが寄せられている。今後は、開発した看護ケア指針の効果的な活用方法について更に研究を継続する必要がある。
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