2012 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者と家族の主体性を育む都市型病院を核としたケアリングコミュニティの創成
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21390584
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
野村 美香 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80276659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 英子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (10457880)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌 / 看護学 / ケアリング / コミュニティ |
Research Abstract |
平成24年度は本研究の最終年度にあたり、昨年度実施した医療者による「プロフェッショナルケアリング」の明確化に基づいた成果指標の検討、一昨年度のがん当事者間の「ノンプロフェッショナルケアリング」の明確化に基づいた成果指標の検討を中心に、モデルの概念的な洗練と客観化に取り組んだ。 その結果、「プロフェッショナルケアリング」の機能は、「課題分析と目標の明確化」「情報提供」「技術提供」「指針となるフィードバック」「情緒的な支え」等で構成され、その成果は、がん看護への自信とコミットメントの向上が位置づけられた。当事者をはじめとする人の「ノンプロフェッショナルケアリング」は、「仲間とのつながり」「問題の共有と共感」「情報交換」「互助行動」「肯定的なフィードバック」等があり、成果指標としては、連帯感や帰属意識の高まり(孤独感の低減)、療養生活への自信、自尊感情の高まりが位置づけられた。Performance Status (PS)、Quality of life(QOL)等は、原疾患の進行や治療の影響に依存する為、症状マネジメント等に有用な情報提供や情報交換が行われても、部分的な効果しか期待できないことがわかった。 がん患者の多くは、社会生活とともに治療を受けており、医療機関との関係が疎遠になりやすい。しかし、相互依存的な「ノンプロフェッショナルケアリング」の概念を含むがんコミュニティのケアリングはコミュニティにおいて、健康水準と発達段階を軸としたテーマを有し個別の機能をもつとともに、それらを貫く意味として、健康志向で相互依存的なモデルとして構築されることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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