2009 Fiscal Year Annual Research Report
重度障害児の感情音声合成によるコミュニケーション子育て支援プログラムの開発
Project/Area Number |
21390590
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 真知子 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (80179259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 浩司 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (90214600)
塩瀬 隆之 京都大学, 総合博物館, 准教授 (90332759)
清川 加奈子 京都大学, 医学研究科, 助教 (70432317)
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Keywords | 重度障害児 / 感情音声合成 / コミュニケーション / 子育て支援法 |
Research Abstract |
1.コミュニケーションインタフェース研究開発チーム (1)音声合成装置が「コミュニケーション支援デバイス」として備えるべき要件の検討 (2)二つのアプローチ(汎用PC上で動作するソフト,可搬性の高い専用ハード)からのシステム試作 (3)試作システムの試用と,コミュニケーションツールとしての問題点の洗い出し 以上で明らかとなった問題点の解決は、次年度に持ち越す. 2.コミュニケーション子育て支援法研究開発チーム (1)講演会や直接支援を通じ、対象者の現状把握 a.講演会;「iPS細胞がつくる新しい医学」、平成21年5月16日(土)、京都大学人間健康科学系専攻第5講義室、京都大学 山中伸弥教授による講演、参加者130名 b.研修会;大阪、札幌、函館、京都府、京都市、滋賀県の計6箇所で講演 c.5事例(京都府1事例、京都市2事例、滋賀県1事例、広島市1事例)への直接支援 (2)コミュニケーション能力獲得に向けた支援プログラムの検討 a.海外におけるモデル事例のヒアリング調査 ・U.S.Aコネチカット州で在宅療養中のSMA-1、5歳男児の自宅訪問 b.日本におけるモデルケース6事例のヒアリング調査 ・札幌市SMA-1・7歳女児、鹿児島市SMA-1・5歳女児、愛知県SMA-1・3歳と1歳女児、名古屋市SMA-1・3歳女児、滋賀県SMA-1・12歳女児 (3)コミュニケーション教育プログラムと子育て支援シナリオの要素抽出;(1)(2)より、次のような(1)「通常の子どもの発達過程を基軸にし、系統的に評価しながら次のステップに進む」コミュニケーション子育てガイドライン、(2)保護者への「目的志向的で系統的な支援」が重要な要素として抽出された。 次年度は試作システムに変更を加え、実機を作成・評価・改良し、コミュニケーション子育てと支援ガイドラインの作成予定である。
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