2010 Fiscal Year Annual Research Report
子どものターミナルケア技術構築と看護師のストレス緩和プログラムの開発
Project/Area Number |
21390592
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
戈木クレイグヒル 滋子 慶應義塾大学, 看護医療学部, 教授 (10161845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 心火 東邦大学, 医学部, 講師 (10299844)
安田 由美 首都大学東京, 健康福祉学部, 助教 (40551081)
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Keywords | ターミナルケア技術 / ストレス緩和 / 小児医療 / 看護師 / 医療者 |
Research Abstract |
本研究の目的である「どもへのターミナルケア技術の構築」 と 「看護師のストレスを緩和するプログラムの開発」 について,今年までにおこなったことと今後のすすめ方を述べたい. 1)子どもに対するターミナルケア技術構築 子どものターミナルケアを多く経験した看護師42名,医師6名にインタビュー調査をおこなった結果,家族が子どもの病状の悪さを受け入れることの促し,家族によい思い出を残すための関わり,ターミナル期の過ごし方と看取りについての家族の希望の引きだしやそれが実現できるためのサポート,他児の死への対応などの看護師の関わりとともに,看護師たちがターミナルケアに向き合うための気合いの持続という現象が抽出された.このような関わりがうまくできなかったり,患者側との関係がうまく作れない場合に,看護師にはストレスが高まっていた.次年度はこれらの結果をまとめるとともに,不足情報についてのインタビュー調査と分析を続ける予定である.また,心理士,院内教育の教師のインタビュー調査も実施したいと考えている. 2)看護師のストレスを緩和するプログラムの開発 ターミナルケアに携わる医療者のストレスとサポートに関する国内外の文献検討がほぼ終ったので,今後,投稿に向けて準備を進める.また,今年は犬木クレイグヒルと三戸が英国の病院,ホスピスを訪問し,看護師長,スタッフ看護師,悲嘆コーディネーター,チャプレン,心理士にインタビューをおこなった.今後,日本でのデータ収集をおこない,英国で収集したデータと比較しつつ分析をすすめる予定である.
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