2009 Fiscal Year Annual Research Report
日帰り手術に向けての幼児の自律性を支援する看護介入プログラムについての効果研究
Project/Area Number |
21390595
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
小野 智美 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (70304110)
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Keywords | 幼児 / 自律性 / 手術 / 親 / 協働 / 看護介入 / 効果研究 / プレパレーション |
Research Abstract |
本研究の目的は、日帰り手術に向けての幼児の自律性を親と協働して支援する看護介入プログラムの有用性を検証することである。本研究の初年度にあたる本年度は、研究を実施するために必要な環境の整備を行うこと、研究倫理委員会における研究実施への承認や研究協力者の決定、さらに具体的手順の明確化と必要物品の購入など、研究基盤を構築することが第一の課題である。研究の環境が整備され次第、データ収集を開始する予定となっていた。4月中に研究倫理についての審査を受けるための研究計画書を作成し、本大学内に設置された研究倫理審査委員会において、5月下旬に研究実施への承諾を得ることができた。その結果を基に、データ収集施設内の研究倫理委員会に研究計画書を提出し、6月末に研究実施への承諾を得ることができた。7~8月は研究に必要なポータブル水分蒸散計(ワイヤレス)を購入して説明を受け、試行しながらシュミレーションを行った。また、研究協力者として、小児外来の看護師と小児科医に研究説明を行い、承諾と協力を得て協力体制を整備した。9月以降からデータ収集を開始している。今年は全体的に、新型H1N1インフルエンザへの警戒や流行により、研究対象者である3~6歳の子どもたちが、ワクチン摂取のためや交叉感染を回避するため、あるいは手術を決定しても感染症状のために延期する可能性があるなどの理由で、手術を計画する子どもや家族がデータ収集の当該施設では少ない傾向があった。そのため、初年度予定していたデータ収集数である10ケースには至っていないが、研究の環境は整備でき、初年度の目標は達成できており、現在、データ収集を継続している。
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