2012 Fiscal Year Annual Research Report
日帰り手術に向けての幼児の自律性を支援する看護介入プログラムについての効果研究
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21390595
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
小野 智美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (70304110)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 幼児 / 自律性 / 手術 / 親 / 協働 / 看護介入 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日帰り手術に向けての幼児の自律性を親と協働して支援する看護介入プログラムの有用性を検証することである。本研究の4年目にあたる平成24年度は、研究初年度に構築した研究計画に従い、データ収集を継続することが一義的な課題である。研究継続のために、データ収集施設内に設置されている研究倫理委員会に再度、研究計画書を提出し、本研究の最終年度までの研究実施の承認を得て、データ収集を継続している。3月末までに収集したデータ数は21ケース(介入群10ケース,非介入群11ケース)であり、予定していた30ケース/年には満たない状況であった。原因としては、本研究の実施している当該施設において、対象となる症例数が昨今やや減少していると思われる。主な理由は医師やケアや診療システムの変更や、本研究の対象年齢である幼児期後期により以前に手術を実施する傾向が高くなっていると思われる。また、研究者自身が今年度最終年度となる他の研究データの収集に多くの時間を費やしてしまったことも原因の1つであると思われる。データ収集が遅れているため、対象年齢を検討したり、対象疾患を広げるなどの対処を行っていく。さらに、主な教育活動である長期の臨地実習がデータ収集を難しくする後期期間においても、曜日を決めてデータ収集を継続できる環境を調整すること、データ収集中の部署にさらに協力を依頼していく必要がある。本研究はランダムアサイメントを用いた介入研究であり、倫理的問題に十分な配慮を行いながら研究参加を依頼している。そのため、きちんとした介入プロセスを辿って研究対象へのアプローチが重要であり、調査者を安易に増やすことも難しく、検出力の見直しや、質的データを補足するなど研究成果を示していけるような工夫を意識しながら、地道なデータ収集活動を継続していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
その理由としては、本研究の実施している当該施設において、昨今、対象となる症例数がやや減少していることが関与していると思われる。その主な影響要因は、医師やケアシステム、あるいは診療システム等の変更、本研究の対象年齢である幼児期後期により以前に手術を実施する傾向が高くなっていること等が挙げられる。また、研究者自身が他の研究のデータ収集に時間を費やしたことも原因の1つである。さらに、データ収集の部署における看護師のローテーションにより、研究活動への協力が中々得られにくい状況にあることも関与していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集の遅延については、対象疾患を増やしたり、対象年齢を拡大する等の対処を検討していく。さらに、研究者にとって教育活動が主となる後期の長期間にわたる臨地での実習がデータ収集を難しくする後期期間においても、曜日を決めてデータ収集を継続できる環境を調整すること、データ収集中の部署にさらに協力を依頼していく必要がある。本研究はランダムアサイメントを用いた介入研究であり、倫理的問題に十分な配慮を行いながら研究参加を依頼しているため、調査者を安易に増やすことも難しい状況にある。そのため、研究成果を広く示していけるように、質的データを補足したり、検出力を見直し対象者数を再検討するなどの工夫が必要で、検討しながら、地道にもデータ収集活動を継続していく。
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