2013 Fiscal Year Annual Research Report
働く母親のワークライフバランスと母子相互作用の縦断的研究
Project/Area Number |
21390603
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
三國 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50265097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 たい子 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 教授 (10156713)
草薙 美穂 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (90326554)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ワークライフバランス / 母子相互作用 / 就労女性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、働く母親とその子どもを対象とした縦断調査を行い、働く母親のワークライフバランスと母子相互作用、子どもの発達について明らかにすることである。 今年度は、子どもが3歳になった時点での母親のワークライフバランスおよび関連する要因を調査した。116人の母親のワークライフバランス得点の平均値は68.7点であり、内閣府が平成20年に20歳から60歳までの男女2500人を対象に実施した調査で示された平均値51.2点よりも高値であった。出産後も就労を継続する女性は、ワークライフバランスを保つことが可能な環境下にあることが推察され、本調査対象者の89.4%が「家族はとても/だいたい協力してくれる」、94.7%が「職場の人はとても/だいたい理解してくれる」と回答したことは、それを裏付けるものと考えられた。母親のワークライフバランス得点は、「仕事内容の満足度」、「職場の理解度」および「両立することの困難・葛藤」との関連がみられ、現在の仕事内容の満足度および子育てをしながら働くことに対する職場の理解度が高いほど、ワークライフバランス得点は有意に高かった。また、仕事と家庭生活に困難や葛藤を強く感じているほどワークライフバランス得点は有意に低かった。仕事の内容、就業形態、勤務時間と母親のワークライフバランス得点の関連はみられなかったことから、仕事の実情よりも母親自身の仕事や職場に対する主観的なとらえがワークライフバランスには影響することが考えられた。 これらの結果から、働く母親のワークライフバランスの実現のために、母親が仕事内容への肯定的感情を促進できるような働きかけ、育児と仕事を両立することに対する職場の人々の理解を高める働きかけの必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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