2010 Fiscal Year Annual Research Report
古代クメール都市の立地条件と生産基盤復元に関する地形学的アプローチ
Project/Area Number |
21401004
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
久保 純子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90275967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須貝 俊彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90251321)
山形 眞理子 昭和女子大学, 国際文化研究所, 客員研究員 (90409582)
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Keywords | カンボジア / プレアンコール / 都城 / 立地条件 / 自然環境 / ラオス / ボーリング |
Research Abstract |
1)2010年度研究体制 研究分担者:東京大学須貝俊彦教授、昭和女子大学山形眞理子博士 研究協力者:東京大学大学院南雲直子、早稲田大学大学院修了大坪聖子、カンボジア工業資源省地質局シエンソタム所長、カンボジア王立アカデミーチムソッカンダラ研究員 2)2010年度研究実績 本研究はカンボジアとその周辺のプレアンコール期の都城域を対象とし、自然科学・地形学分野から王都の立地条件を明らかにすることを目的とする。2010年度はまず、前年度(2010年3月)に実施したカンボジア、サンボー・プレイ・クック遺跡周辺におけるボーリング調査の試料分析と年代測定をおこない(研究分担者東京大学須貝俊彦・研究協力者南雲直子)、その成果を地球惑星科学連合大会、日本地形学連合において発表した。 また、ラオス、チャンパサックにおけるシュレスタプラ都城遺跡のトレンチ調査を2010年12月に実施し(研究分担者昭和女子大学山形眞理子・研究協力者大坪聖子)、2011年3月に発掘された遺物の記載(大坪)、ならびに遺跡周辺の地形調査(大坪・久保)をおこなった。 さらに、2011年3月にはカンボジア、サンボー・プレイ・クック遺跡の立地するセン川流域氾濫原において新たに3ヶ所でボーリング調査をおこない、試料採取ならびに記載をおこなった(須貝、南雲、久保)。年代測定および室内分析は2011年度に継続の予定である。 これまでの調査により、モンスーンによる水文条件の周期的変化と地形との関係や、それが王都の立地環境に及ぼす影響について考察をすすめている。
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