2012 Fiscal Year Annual Research Report
1920-40年代の中国・ソ連における民族政策の比較研究
Project/Area Number |
21401006
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 稔弘 東北大学, 東北アジア研究センター, 准教授 (10333907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺山 恭輔 東北大学, 東北アジア研究センター, 准教授 (00284563)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中国 / ソ連 / 民族政策 / 一次史料 / 辺疆地域 |
Research Abstract |
本年度は昨年度までの調査実績を踏まえて引き続き上野と寺山が分担して史料調査を行った。海外での調査については、上野は9月に米国にて米議会図書館やスタンフォード大学フーヴァー研究所等を訪問し、ラティモア文書の中国辺疆問題に関連する文書類や蒋介石日記の中国辺疆をめぐる国際関係に関連する記述の閲覧・収集を行い、11月には英国にて英国立公文書館などを訪問し、英国外交文書の中国辺疆に関連する部分を閲覧・収集した。寺山は9月にロシアにてモスクワの諸史料館・図書館における史料収集を進め、とくにロシア国立社会政治史史料館においてソ連共産党中央委員会政治局関連の史料を、ロシア国立軍事史料館においてソ連軍の対新疆政策に関する史料の収集を行った。また国内でも外務省外交史料館や防衛省防衛研究所戦史資料室において史料の閲覧・収集を進めた。このほか、本研究課題に関連する図書資料の収集も精力的に行った。本年度末までに収集した史料は相当な分量にのぼるが、これらについては最終年度の研究取りまとめに向け、時系列や内容に応じたデータベース化を行うとともに収集した史料間の比較検証を進めた。 また別経費による活動であるが、本研究課題に関連して上野・寺山両名は2012年度末にロシアのノヴォシビルスクにおいて日ロ歴史セミナーを開催し、特に新疆問題についてロシア側の関連研究者を招いて新たな知見を得るとともに両名も報告を行った。この活動で得た経験は本研究課題の次年度の活動に還元される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題では国内外の各関連機関に対して上野と寺山がそれぞれの分担内容に応じて個別に史料の調査・収集を進めており、これまでのところ順調に作業を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は本研究課題の最終年度であり、引き続き国内外の各関連機関に対する補充的な調査を行うとともに、これまでの調査研究の取りまとめを行う。
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Research Products
(2 results)