2009 Fiscal Year Annual Research Report
中国の台頭と東南アジアの政治社会的変容-国際関係、トランスナショナル、社会-
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21401011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
HAU Caroline Sy Kyoto University, 東南アジア研究所, 准教授 (70314268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 展 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70126085)
白石 隆 政策研究大学院大学, 政策研究科, 客員教授 (40092241)
高原 明生 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80240993)
鬼丸 武士 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教 (80402824)
久末 亮一 政策研究大学院大学, 政策研究科, 研究助手 (60422383)
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Keywords | 中国の台頭 / 東南アジア / 国際関係 / トランスナショナル / 華人社会 / 中産階級 / Anglo-Chinese / 地域変容 |
Research Abstract |
本研究は、中国の経済的台頭による東南アジアの政治経済・社会・文化の変化を、中国と東南アジア諸国の国際関係の変容、中国からヒト・モノ・カネがあふれ出すことによって生じる東南アジアのトランスナショナルな変容、そして東南アジアの華人社会と華人の政治的地位の変化、この3つの視点から検討することを目的としている。本年度の研究実績としては、まずハウと白石が共著で"Only Ybsterday : China, Japan and the Transformation of East Asia"(Zheng Yangwen, Hong Liu, and Michael Szonyi eds. The Cold War in Asia : the Battle for Hearts and Minds所収)を2009年に出版、東アジアとヨーロッパにおける冷戦終焉の比較、東アジアにおける中国の変容の意義と日本の経済協力、華人企業の役割について分析した。またハウと白石は2010年1月、Peter J. Katzenstein(コーネル大学教授)が北京にて開催したワークショップに「東南アジア華人と中国化(sinicization)」、「中国の台頭と周辺諸国の対応」についてそれぞれ論文を提出した。これは、2011年3月、再び北京にて開催予定のワークショップにて改訂版を討論の後、最終論文原稿を作成、コーネル大学出版会から出版の予定である。清水はシンガポールおよびペナンにおいて中国との歴史的および現在的関係と、その社会・文化的影響に関する予備調査を実施し、高原は北京で中国の対東南アジア政策に関する調査を、鬼丸は香港、上海、クアラルンプールで華人の移動に関する予備調査を、そして久末はシンガポール、香港、台湾で華人のカネに関する予備調査を実施した。
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Research Products
(4 results)